今回は『クレジットカードがいきなり使えなくなった!』という時の原因&対処法をまとめてみました。
ひとことにカードが使えなくなるといってもその理由は様々なので、自分はいったいどのケースに当てはまるかを是非、この記事でチェックしてみてください。
読めば使用不能になった原因がわかりますよ。
クレジットカードが使えなくなる理由:
早速、クレジットカードが使えなくなる理由をまとめていきます。
1.有効期限切れ:
クレジットカードがいきなり使えなくなった時に、一番ありがちな原因が「クレジットカードの有効期限切れ」。
クレジットカードには「2024年の9月まで使えますよ」といった期限が設定されているので、突然使えなくなった時にはその期限が切れてしまっている可能性があります。
有効期限切れの確認方法について:
有効期限切れかどうかの確認方法はカンタン。
クレジットカード表面に数字が4つ、並んでいるところがあるのでそこを確認してみてください。表記方法の例は下記の通りです。
- 05/24:2024年5月まで使える
- 12/27:2027年12月まで使える
- 01/25:2025年の1月まで使える
その上で有効期限が切れてしまっている場合には、クレジットカードの登録住所宛に新しいカードがすでに届いてる可能性大。
つまり自宅宛の郵便物を確認すれば、その中に有効期限が新しく設定された更新カードが混ざっていると思われます。
住所変更をしてないと旧住所に届く:
但し、カード会社に登録してある住所変更を忘れ、旧住所のままになってしまっている場合には、新しいクレジットカードが手元に届いていない可能性あり。
- 過去5年以内に引っ越し:旧住所に届いてる可能性あり
- 住所は変わっていない:郵便物を受取忘れてるかも?
この場合はカード会社に電話をして再配送を依頼すれば再度、新しい更新カードを届けてくれるので、面倒でも電話にて確認ください。
他、クレジットカードの有効期限については下記記事を参考にどうぞ。
2.利用限度額オーバー:
利用限度額オーバーでもクレジットカードは使えなくなります。
利用限度額とは、それぞれのクレジットカードに設定されている「これ以上の金額では支払いに使えませんよ」という上限のこと。
年会費無料のクレジットカードだと10万円~30万円、ゴールドカード等だと30万円~100万円といった金額が設定されているので、『今月はよくカード払いをしたな…』と思うような月にはこの上限金額に到達してしまってることはよくあります(下記図は利用限度額50万円のカードを40万円使った場合の例)。
- 限度額50万円のカードを40万利用:残り10万円利用可能
- 限度額50万円のカードを50万利用:カード利用不可に
仮に上限に到達してしまっている場合には、そのクレジットカードはもう支払いに使えません。
利用限度額は支払えばまた回復する:
ただ安心してほしいのはクレジットカードの利用限度額は、銀行口座振替等でクレジットカード会社に支払いすると回復する仕組み(支払いをした金額分だけまたクレジットカードが利用可能になる)。
下記例のように継続的に支払っていけば上限に到達しない仕組みとなっているので、その点は安心してもらえればと思います。
- 利用限度額50万円のカードを今月40万円使った(残り10万円)
- 翌月20万円の銀行口座引き落としがあった
- 利用可能な金額が30万円に回復(残り10万円+返済分20万円)
要はカード代金を払い続ける限り、過度に心配する必要はないのですね。
リボ払い利用者は限度額オーバーになりやすい:
しかし、普段からリボ払いや分割払いを多用している方の場合には別。
リボ払いだと毎月の支払い金額が圧倒的に少なく設定されているので、カード会社に支払いをしてもすぐに利用限度額の上限に到達してしまうためです。
- 一括払いしか使わない方:利用限度額到達は少ない
- 分割払いやリボ払いを使う方:利用限度額オーバーは多い
それゆえ、リボ払いを利用中なら自分があといくらクレジットカード払いを利用できるか、きちんと利用明細書で確認するのがおすすめ。
仮に手元のお金に余裕があるのであれば、繰り上げ返済することで利用可能枠を回復させることもできますよ(カード会社に多めに返済することで、またカードを使えるようにするってこと)。
リボ払い残高の返済方法については下記記事も参考にどうぞ。
3.高額商品の購入:
普段からあまり高額な商品をクレジットカードで買うことがない方は、だいたい5万円~10万円以上の支払いでクレジットカードが使えないケースが出てきます。
これはクレジットカード会社が不正防止のために設定しているフロアリミット(上限)と呼ばれるもの。
目的としては悪意のある第三者があなたのクレジットカードを不正利用しないように設定している「防波堤」みたいなものなので、高額利用時に使えなくなるのは仕方ないと思ってください。
カード会社から電話がかかってくる:
この対処法は至ってカンタンです。
こういった高額支出をしようとしたタイミングでは必ずといっていいほどクレジットカード会社からあなたの携帯電話、もしくは店舗に対して確認の電話が入るので、その電話にきちんと応答すればそれでOK。
- 少額のカード利用:カード会社から電話は来ない
- 高額のカード利用:カード会社から電話が来ることも
『えっ、お店の人は何も言ってこなかったけど?』という場合には、十中八九、あなたの携帯電話に着信があったはずなので確認してもらえればな…と思います(もしその着信すらもなかったら、カード会社に登録しているあなたの電話番号が間違っている可能性があります)。
※不正利用の検知については下記記事も参考に。
4.支払い遅延:
クレジットカード代金の口座振替日に引き落としできていない場合には、支払い遅延を理由にクレジットカードの利用停止措置が行われる場合があります。
そのため、もしクレジットカードの支払いが出来ていない…という方は、利用停止はもう仕方ないものだと思ってください。
少しでも早くクレジットカード会社に電話をし、せめて金利分だけでも支払いをするのがベストとなります(下記図解のようにカード会社に自分から連絡をすることが誠意となる)。
正しく引き落とされているかの確認を:
反面、クレジットカードの引き落としができているはずなのに…という方は、念のため銀行口座の確認を。
単純に残高不足によって口座振替ができていないだけならいいのですが、最悪のケースでは第三者による不正利用によって支払いができていない可能性も考えられます(不正利用により請求金額が多くなり引き落としできないなど)。
- ただの残高不足:入金で停止を解除
- 不正利用で残高不足:カード会社に相談を
また、支払い遅延を起こしてしまった場合には自宅宛に督促状と呼ばれるハガキが届くか、もしくはカード会社からの電話の着信が入っていることが多いので、郵便受け&自分の携帯電話に着歴がないかも併せて確認を!
仮に連絡が入っていた場合には1分でも早く、カード会社に自分から連絡をいれるようにしてもらえればと思います(支払い遅延を起こしてしまった場合の対処法については下記記事参照)。
5.紛失届や盗難届が出ている:
滅多にないことではありますが、あなた自身、もしくは第三者がクレジットカードの紛失届や盗難届を出した結果、カードの利用が停止されるケースも考えられます。
最近、クレジットカードを紛失したことがある方、もしくは家族が紛失届けを出す可能性がある方は、このあたりも疑ってみてください。
- 家族名義の家族カードを使ってる:利用停止されてるかも?
- 家族に黙って家出している:不正防止のため利用停止されてるかも
あまりクレジットカードを使わない方の場合には、数カ月前に自分で停止&解約させたことをスッカリ忘れている場合もありますよ。
6.磁気ストライプの異常:
クレジットカードがいきなり使えなくなった場合には、クレジットカードそのものの故障していることも考えられます。
その多くが磁気ストライプの異常によるもの。
磁気ストライプとはクレジットカード裏面の一番上にある、茶色や銀色の帯のことです(クレジットカード決済をする際にカード情報を読み取る場所)。
ただ最近だとあんまりこの手の異常は聞きませんね。
クレジットカードが進化したのか、それともカード決済機が進化したのかといった技術的なところは勉強不足につきわかりませんが、あまりこれは疑わなくて良いのかもしれません。
ICチップ決済が出来る場所で貯めそう:
ちなみに磁気ストライプの異常によってクレジットカードが使えなくなっていた場合には、コンビニや家電量販店などのICチップ決済ができる場所でカードを使ってみてください。
- コンビニや家電量販店では使える:磁気ストライプ異常かも
- コンビニや家電量販店でも使えない:別の問題かも
その際に問題なくカード払いが出来るようであれば、磁気ストライプの異常が問題となります(洗濯&乾燥によってカードそのものが変形してしまってる場合もあります)。
7.ICチップの異常:
今度は逆にクレジットカードの磁気ストライプには問題はないんだけれども、ICチップに異常がある場合でもクレジットカード払いできないことがあります。
こういった場合は複数店舗で利用してみてエラーが出るかどうかで判別するほかなし。
- 特定店舗でのみ使えない:ICチップ異常の可能性は低い
- どの店舗でも使えない:ICチップ異常の可能性あり
仮にどの店舗でもエラーが出てしまうようならカード会社に即、相談あるのみとなります(めったに発生しませんがICチップの腐食やサビによって読み取り不能になる場合はある)。
8.店側の端末故障:
みなさんが持っているクレジットカードそのものには異常はなくても、店側に設置されているクレジットカード決済端末が故障している場合もあります。
この場合はそのお店でカード払いはできませんが、他のお店で試してみるとすんなり決済できてしまうことが多いですね。
- 特定店舗のみで使えない:お店の問題
- 多くの店で使えない:ICチップか磁気ストライプ異常かも?
こんな感じでたまたまそのお店でのみ使えなかったら、店舗側の端末故障を疑いましょう。
電話でもカード決済は出来る:
尚、「どうしてもそのお店でクレジットカード払いがしたいんだ!」という場合は、お店の方に頼んでクレジットカードの電話決済を依頼してみてください。
多くの場合、店の奥には端末故障してしまった場合のための決済セットが用意されているので、それを使えば問題なくクレジットカード払い出来るケースもありますよ(残念ながらそのやり方を理解している店長&店員がいるとは限らないので、拒否される可能性は高い)。
9.カード会社のシステムダウン:
何年かに1回程度の頻度でしかありませんが、ごくごく稀に、クレジットカード決済システム自体がダウンしてしまい、どのお店でもクレジットカードがまったく使えない状況になる時もあります(前回は2015年9月5日にNTTデータでシステム障害が発生)。
2015年9月5日(土)午後4時6分頃から午後5時39分まで、弊社CAFISサービスにおいて故障が発生し、一部のお取引がご利用いただけない事象が発生いたしました。
現在は復旧し、正常にご利用いただける状態となっております。
カード会社様、金融機関様、利用カード加盟店様、カードご利用者様など、ご利用いただけなかったお客様には、多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
この時は楽天カード、三井住友カード、イオンカード、JCBカードなどなど、すべてのクレジットカードが使えない状態になるので諦めるほかなし。
システムが復旧するのを待つのみです。
特定カード会社でのみ発生する場合も:
あと、クレジットカード決済システム全体ではなく、特定のクレジットカードでのみ障害が発生するケースも稀に存在(2019年に発生した楽天カードの事例)。
楽天カードに障害が発生、11月23日13時現在も利用できなくなっている。11月23日6時頃から電源設備更新にともなうシステム障害が発生し、カードの利用に影響がでており、復旧に向けて対応を行なっている。
16時30分には、クレジットカードでの買い物と、楽天ペイアプリが復旧したと発表。ただし、クレジットカードの申し込みや借り入れ、スマートフォンの「楽天カードアプリ」などは復旧していない。
こちらも何年かに1回発生するかしないかの頻度ゆえ、あまり神経質に気にする必要はないかと思われます(ここ20年で発生したのは三菱UFJニコスや楽天カードなどごく一部のみ)。
知らないうちにリボ払い残高が膨らんでいることも:
クレジットカードの利用明細書を滅多に確認しない方の場合には、リボ払いの未払い残高が膨らむだけ膨み、利用限度額の上限に到達してからはじめてその状況に気付く…なんてことも結構多いです(下記は楽天カードの例)。
そうなると未払金(要するに借金のこと)の返済は非常に難しいものになりますので、手遅れになる前にしっかりと明細書を確認するようにしてください。
人によっては意図せずリボ払いを使ってしまっている方も多いですよ。
それでも理由がわからなかったら:
ここまでクレジットカードが使えなくなるケースを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
もしこれを読んでも自分が保有しているクレジットカードが使えなくなった理由がわからない…という方は、素直にカード会社に電話をするのが一番。
そうすればカード会社側で支払い履歴や利用限度額到達までの残り金額、盗難届が出ていないかどうかなどを調べてもらえるので、すっきりとその理由を解決できることでしょう(カード会社への問い合わせ先は下記記事参照)。
以上、クレジットカードがいきなり使えなくなった時の原因と、その対処法まとめ。クレジットカードの利用停止で困ったらこの記事を開こう…という話題でした。
参考リンク:
利用限度額をもう少し増やしたい、そろそろもう1枚カードを作ってみようかな…と思われた方は、下記記事も併せてご覧ください。
その他、利用限度額の詳しい増枠方法については下記記事にまとめてあるので、併せてご覧いただければと思います。