今回はクレジットカード初心者の方を対象に、こんな風にクレジットカードを使うと損ですよ…という「ダメな使い方」をわかりやすく解説。
特にクレジットカードに関する基礎知識が乏しい方だとついついやってしまいがちなことばかりなので、この記事を読んで自分の損失に気づいた方は、今すぐカードの使い方を改めてみてください。
それだけで家計の出費をだいぶ減らせるはずですよ。
カードの損する使い方まとめ:
早速、損する可能性が高いクレジットカードの使い方をまとめていきます。
1.あまり使わないのに年会費がかかるカードを保有
個人的に一番損だな…と思う使い方は、クレジットカードをあまり使っていないのに年会費がかかるクレジットカードを保有している方です。
これ、普段からクレジットカードを使う機会がそれほどないのであれば、もういっそのこと年会費がかかるクレジットカードは解約し、年会費のかからない会費無料のクレジットカードに切り替えたほうがお得。
下記表のように年会費無料クレジットカードなら10年使っても20年使っても会費は0円のままなので、無駄な費用を払う必要性がありません。
利用年数 | 無料カード | 年会費2,000円のカード |
---|---|---|
1年 | 0円 | 2,000円 |
3年 | 6,000円 | |
5年 | 1万円 | |
10年 | 2万円 | |
15年 | 3万円 | |
20年 | 4万円 |
銀行系のクレジットカード保有者に多い:
まぁカード名をあえてあげることはしませんが、銀行が発行しているクレジットカードを持っている方にこの傾向が強いのかも。
そのため、銀行口座開設とともにクレジットカードの申込をした方は年会費がいくらかかっているのかを今すぐ確認し、ほんとうにその会費を払う価値があるのかを考えてみてください。
- 年会費が安いと感じた:そのまま利用OK
- 年会費が高いと感じた:解約の検討を!
不要なら即、解約あるのみですよ(カード解約時の注意点は下記記事参照)。
2.利用明細書の発行費用を取られている
初心者がやりがちなミス、2つ目は利用明細書を自宅に郵送してもらうために費用がかかるクレジットカードにも関わらず、利用明細書をチェックしないからそれに気づいていない方。
例をあげると楽天カード、エポスカード、Tカードプラスなどのクレジットカードを使っている方にその傾向が強いですね。
明細書発行月と同月のご請求金額に明細書発行費用84円(税込み)を加算して請求させていただきます。
年間で考えると1,000円近くの出費になってしまうので、そういった費用を払いたくないと思う方はネット明細専用に切り替えをどうぞ。
それだけでちょっとした節約になります。
3.一人暮らしなのに光熱費をカード払いしている
一人暮らし、もしくは夫婦で暮らしていて電気代や水道代があまりかかっていない方の場合、実はクレジットカード払いをしないほうがお得になる場合も多いです(中部電力や東京ガスなどの場合)。
- 銀行口座振替:55円の口座振替割引が受けられる
- クレジットカード払い:口座振替割引は受けられない
詳しくはこちらの記事にまとめてありますが、月額料金が5,000円を超えてこない方の場合には銀行口座振替に戻すのもひとつの手。
特に東京都の上下水道料金など、水道料金については確実に口座引落のほうがお得です(引用はこちら)。
水道料金を口座振替でお支払いただくことにより、ご請求の金額から、月50円(年間600円)[税抜]を割引いたします。これは、初回の口座振替日に引き落とされた場合のみ適用されます。
※水道局によっては口座振替割引がない場合もあるので、お住まいの地域によって口座振替が良いのかカード決済が良いのかはケースバイケース。
少なくとも東京都水道局管轄区域にお住まいの方は、銀行振替のほうが月に数十円分くらいお得になります(私は管理が面倒になるので多少損してもクレジットカード払いを選択)。
新電力事業者に切り替えれば手数料無料も:
ちなみに。
中部電力や中国電力といった電力会社を利用してるとクレジットカード払いがちょっと損なわけですが、電力自由化によって解禁された電力事業者に切り替えるとそういったデメリットはなくなります。
それにこういった電力会社に切替をすれば電気代そのものが安くなる場合も多いので、銀行口座振替に戻すが面倒だなぁ…と思った方はその手間を電力会社の切替にまわしてもらえればなと思います。
4.家電量販店でカード払いをしている
ヤマダ電機やビックカメラなどの家電量販店でクレジットカード払いを利用している方は、店員さんからも説明があるように、2%分のポイントを損している可能性大。
- 現金払い:満額のポイント付与
- カード払い:2%分のポイント減
ただ現金で払ったほうがお得なことはわかっていても、購入する商品によってはなかなか難しい場合も多いのが実情ですよね。
そんな時はデビットカード払いがおすすめ。
あなたが持っている銀行のキャッシュカードを店員に渡し、『デビットカード払いでお願いします!』といえば、2%分のポイントが減らされることなく支払いできますよ。
但し、デビットカード払いをするためには銀行口座に十分な残高があることが必要。
たとえば10万円のエアコンをデビットカード払いで買うのなら銀行口座残高が10万円以上なくてはいけないのでご注意ください。
詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
5.リボ払いだと貰えるポイントが多くてお得だと思っている
5つ目はもう論外というか、無知に近い話なんですが、クレジットカードに関する知識が不足している方だと、『リボ払いをするとポイント3倍キャンペーン!』といったキャンペーンを利用し、必要のないリボ払いを使ってしまうケースは多いです。
これ、実際には得られるポイント割増分よりもリボ払いの金利手数料のほうが高くついてしまうので、リボ払いの仕組みを理解していない方は絶対にこういったキャンペーンに応募しないようにしてください。
- 間違い:
カード会社はボランティアでみなさんにポイントを配ってる - 正解:
カード会社はリボ払いを使ってもらえると儲かるので、ポイントを付与してでもリボ払いを促進している
まぁ百歩譲って使っていいと言えるのは、クレジットカードの仕組みをちゃんと理解している方、そして繰り上げ返済をする用意が最初からある方のみですね。
そうじゃないと下記記事のような悲劇があなたを襲うことになりますよ。
6.クレジットカード現金化を利用している
最後はこれ。クレジットカードの現金化業者を利用することです。
こう書くと『消費者金融を利用すると18%の手数料だけど、現金化業者なら15%で済むからお得だ!』とか自慢気に話す方に私も会ったことがありますが、消費者金融は1年間、お金を借りっぱなしにして18%、クレジットカード現金化はその場で15%の手数料+翌月から返済ですからね。
- 消費者金融:1年間、借りっぱなしなら年利18%
- 現金化業者:利用した瞬間に15%以上の手数料
その「中身」が違うことに気付ける知識がないと、痛い目に会うことになります。
現金化業者は怖いおじさんが経営している:
また、現金化業者が法令違反によって逮捕される事例もかなり多いです。
事実、貸金業規制法という法律の規制強化によって業界から追い出されたヤミ金が現金化業者に化けたなんて話もあるくらいなので、怖いおじさんたちと関わり合いを持ちたくないのであれば絶対に利用しないようにしてください。
- 現金化業者を利用:怖いおじさんにあなたの個人情報を渡す
- 現金化業者を使わない:怖いおじさんとの関わり合いなし
下手するとあなたの住所や電話番号を転売されて、面倒なことに巻き込まれる可能性もありますよ。詳しくは下記記事を参考にどうぞ。
カード払いでポイントが貯まることを知らない人も:
冗談に思われるかもしれませんが、年配者の中にはクレジットカード利用でポイントが貯まること自体を知らない方って多いんですよね。
それゆえ毎年毎年、ポイントを失効させてしまうもったいない方もいれば、ポイントそのものが失効しないセゾンカード利用者の中には、知らず知らずのうちに30年近くもポイントを貯め続け、いつの間にか100万円分以上のポイントが溜まっている方もいるとのこと(苦笑)
ほんとポイント大好きな私からすると信じられませんが、もしみなさんの両親がクレジットカードを持っているなら、一度、どのくらいポイントが溜まっているかをチェックしてあげてみてください。
下手すると『ポイントってなんだ?』って答えが返ってくるものと思います(苦笑)
せっかくカードを使うならお得に:
ここまで6つほど、クレジットカードの損する使い方を紹介してみましたがいかがでしたでしょうか?
正直、どれもクレジットカードの基本を知っている方であればあてはまらない項目ばかり。
しかし、カード初心者だと知らず知らずのうちに落とし穴にハマってる場合もあるので、この機会にクレジットカードの年会費や使い方を見なおしてもらえればなと思います。
以上、初心者がやりがちな、実は損するクレジットカードの使い方まとめ!せっかくカードを使うなら、ムダな損失を生まない使い方をしよう…という話題でした。
参考リンク:
家計の節約をもっと強化していきたい方は、下記の節約テクニックをまとめた記事もあわせてご覧ください。
レンタルサービスの活用や保険代の見直しなど、インターネットが進化した今だからこそできる節約方法がありますよ。