クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

クレジットカードの限度額上限をアプリ等で即座に変更できるようにすれば、使いすぎや不正利用が怖い方にも安心&安全だと思う話。

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クレジットカードを持つと、なんとなくお金を使いすぎてしまいそうで怖い…とか、クレジットカードって落としたら、不正に利用されてしまいそうで嫌だ…なんて意見を持っている方、結構多いですよね。

実際、ちょっと古いですが、日銀が過去にとった「クレジットカードを使いたくない理由」を調べた調査では、使いすぎとセキュリティに対する不安が1位と2位を獲得(引用はこちら)。

  • 46.2%:使いすぎが気にかかる
  • 27.0%:セキュリティなど安全性に不安がある

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もはやクレジットカードを使いたくないほとんどの方が、この使いすぎや安全性を気にしているくらいなので、これらの不安点を解消してやれば、クレジットカード普及にも大きく弾みがつくような気がします。

クレジットカードの利用限度額変更について:

限度額上限を自由に変更できるようにすればいい:

ではどうすれば使いすぎや不正利用に対する不安を解消してやることが出来るのかというと、これは楽天銀行やら住信SBIネット銀行やらといったネット銀行が参考になりそうな感じ。

こういった銀行も、インターネットに対して不安を感じている層からすると『勝手にログインされて不正にお金を出金されそう』といったイメージがあると思うんですが、ネット銀行がクレジットカードと大きく違うのは1日あたりの振込上限可能金額が設定できたり、ATMを使った出金の上限が設定されていたりと、万が一の時にも安心の機能がついている点なんですよね。

  • 1日あたりの振込上限可能額設定:
    1日あたりに振込できる上限金額を設定できるので、少なめにしておけば被害額を最小限にできる。
  • 1日あたりのATM出金上限:
    ATMを使って出金可能な金額を設定できるため、キャッシュカードを紛失してしまった時等の被害を最小限にできる。
クレジットカードにも利用限度額はあるけれど:

こう書くと『いやいや、クレジットカードにだって利用限度額が設定されているんだから、少なめに設定しておけば使いすぎを防止することも、被害を最小限に抑えることだって出来るだろ?』と思われるかもしれません。

しかし、ネット銀行とクレジットカードで大きく違うのは、その金額の変更が自由に出来るかどうかってこと。

ネット銀行ではパスワードや暗証番号を利用することで即座に出金可能額や振込上限を変更することが出来ますが、クレジットカードの場合には一度限度額を引き下げてしまうと、また元の限度額に戻す際に「審査」と呼ばれる工程が必要になる分だけ遅いのです。

  • ネット銀行:上限の変更はアプリ等から即座に出来る
  • クレジットカード:上限の変更は審査次第で、早くても1時間はかかる

下手すると1時間どころか1日以上の時間が必要になる…なんて場合も少なくありません。

限度額の範囲内で自由に変更できるようにすればいい:

そうではなく、クレジットカードでもネット銀行同様、利用限度額をカード保有者本人の意思で自由に変更できるようようにすれば、使いすぎや不正利用に怯える方も取り込めるんじゃないかというのが今回の提案。

業界人からすると『クレジットカードの限度額には与信が必要で、その都度、審査が必要なのは仕方ないことなんだよ』と言うかもしれませんが、だったら利用限度額をそのまま固定して、その範囲内でカード保有者が自由に仮想の限度額上限を変更させられるようにすれば問題ないと思います。

  • 現在:一旦、引き下げた限度額を引き上げるためには審査が必要
  • 理想:利用限度額の範囲内であれば、自由に限度額を変更可能(与信枠はそのまま)

そうすれば普段は利用限度額を10万円に設定し、スーパーマーケットやコンビニ等での利用しか出来ないようにしたりすることも容易ですし、家電やパソコンを購入する際にはアプリ等でピッピッと操作することで20万円の買い物だっても即座に出来るようにもなるわけです。

まさに安心&安全ですよね。

理想は千円単位で限度額を設定可能にする:

更に言うのであれば、クレジットカードの利用限度額は10万円単位の雑な設定だけでなく、最低でも1万円単位、理想としては1,000円単位で設定できるようにするとベスト。

  • 現在:10万円単位の雑な限度額設定しか出来ない
  • 理想:最低でも1万円単位、理想は1,000円単位

これが出来るようになれば、たとえば『今月の生活費は3万5,000円だから、クレジットカードを3万5,000円までしか使えないようにしておこう』とか、『クレジットカードは月に使って1万円だから、1万円に設定しておけばいいや』みたいな使い方も出来るようになるので便利です。

当然、そういった使い方が出来るならば、家計をしっかり管理したい方にも最適な支払いツールになりえます。

使わない時にロックをかけることもできる:

今回提案している方法が使えるようになれば、たとえばカード保有者側でクレジットカード利用にロックをかけることも簡単に可能になるということ。

  • 現在:ロックをかけるためにはカード会社に電話が必要
  • 理想:ロックを自分の意志で自由にかけられるようにする

普段はクレジットカードの利用限度額を0円に設定し、クレジットカードを使う時だけ変更するといった使い方をすることで、物理的に不正利用をさせないようにも出来るメリットもありそうです(不安症な方には最善の方法になりそう)。

クレジットカードが進化しないと普及は無理:

普及からすでに60年近くが経過したクレカ:

最後に。

クレジットカードの普及が日本ではじまったのは1960年ごろからですが、それから60年近く経過した現在でも、日本の支払いの大部分は現金決済のまま。

クレジットカードや電子マネーを使っている比率なんて、全体からすれば20%にも満たない程度でしかありません(引用はこちら)。

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日本政府が本腰を入れてきてるけれども:

加えて近年では金融庁やら総務省やらがキャッシュレス化への旗振りをして、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済といった支払い手段を浸透させようともくろんでいますが、そういった日本政府によるキャッシュレス支援というのも今にはじまった話ではなく、常にずっと行われてきたもの。

やっと政府が重い腰をあげたのではなく、政府はずっと本腰だったんですよ。でも60年たった今でも20%しか普及していない状況がある。

これらを考えると、この先、クレジットカード業界がなんらかの変化をしていかない限りは、あと10年経とうが30年経とうが日本の現金決済比率に変化はほとんど生じないと思うので、是非、クレジットカード業界には、クレジットカードに対する不満の解消を率先して行っていってもらえればなと思います(下記記事も参考に)。

東京オリンピックまであと2年。もう時間は残されていませんよ。

以上、クレジットカードの限度額上限をアプリ等で即座に変更できるようにすれば、使いすぎや不正利用が怖い方にも安心&安全だと思う話でした。

参考リンク:

クレジットカードを不正利用されたらどうなるのかについては下記記事を参考に。

クレジットカードには盗難補償が備わっているので、不正利用されたことさえわかれば自己負担は0円で済みますよ。たとえ100万円使われたとしても被害額は0円です。

news.cardmics.com

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