今回はクレジットカードの監視体制をあらわす面白いツイートがあったのでそれを紹介。
この方はクレジットカードを不正利用されそうになったものの、カード会社による機転の効く判断により、被害を未然に防いでもらった…という話みたいです。
クレカ不正利用されたっぽいんですが今までAmazondownloadで漫画ばっかり買ってた引きこもりのキモオタがアウトドアグッズを大量購入したことをクレカ会社が不審に思ったようで速攻カード止められてて一命を取り留めました
— さかさな2日目西か18b (@sakasana) 2015, 9月 15
現時点で23,000リツイート以上と、ものすごい勢いで拡散されていっています。
クレジットカード会社の監視体制について:
買い物履歴から不正利用を見つけている:
ではなぜ、クレジットカード会社は不正利用に気づけたのか、それはカード会社はカード保有者の買い物履歴を常にチェックしているため*1。
実際、@sakasanaさんの言うように、普段、漫画本でしかクレジットカード決済をしない人が、アウトドア用品店で買い物をすれば電話確認が入ることはあります。
他にもスーパーマーケットでしかカードを使わない人が、家電量販店でいきなり買い物をしようとすると決済ができなくなる…なんてケースも。
このように普段、クレジットカードで払っているものと異なるものを購入しようとすると、『ちょっとこの利用は怪しいなぁ…』とカード会社から確認が入る場合があるのですね。
普段使う地域がズレても確認が入る:
ほかにも、いつもと異なる地域でクレジットカードを使おうとすると確認が入る場合もありますね。
たとえば神奈川県でしかクレジットカードを利用しない人がいきなり愛媛県の家電量販店で決済をしようとすれば電話がかかってくると思いますし、海外旅行にまったく行ったことがない方が韓国で支払いすれば止められることも。
まぁ自分が本当にその場に移動し、その支払いをしようとした時に止められちゃうと嫌にもなりますが、不正利用を未然に防いでくれるのであればこれほど有り難いことはありません。
- 国内利用:
普段使っている都道府県から離れた場所で使おうとすると、確認が入りやすい - 海外利用:
普段、海外で支払いをしない人がいきなり海外で使うと確認が入りやすい
監視体制、サマサマです。
ライフカードから毎年、連絡がある私:
私はライフカードを年に1度、しかも10万円以上の支払いで使おうとするため、毎年、ライフカードから『この利用はあなたによるものですか?』といった確認の電話連絡が入ります。
こんな感じで利用頻度が低いクレジットカードを、いきなり高額決済で使おうとするとカード会社より確認がはいる傾向あり。
カード会社としても不正利用は実害が大きいので、常に監視する仕組みを構築していることがわかります(年間の不正利用額が気になる方は統計データも参考に)。
犯行グループもいきなり高額決済には使わない:
ちなみに。
以前は盗んだクレジットカードを使っていきなり高額決済をしようとする悪い人たちが多かったんですが、最近ではクレジットカード会社の監視体制が強化されたせいか、数万円~5万円程度の買い物で済ませる場合が増えてきている話もチラホラ。
これは普段から数千円程度の支払いでしかクレジットカードを使わない方が、いきなり合額な決済をすると電話確認が入ってしまうため。
犯行グループとしては本人確認されると困るので、そのリミットにひっかからないように悪用する傾向が強まっているのですね。
- 高額な決済で使う:電話確認が入ってしまうので面倒
- 少額な決済で使う:電話確認が入らないので不正しやすい
少額だから不正利用じゃないな…そう思わぬよう、お気をつけください。
カード会社と不正利用者の騙し合いは続く:
まぁこんな感じでクレジットカード会社と不正利用者のイタチごっこは、2024年の現在でも継続中。
カード会社もAI(人工知能)による不正検知を始めたり、3Dセキュアなどのセキュリティ強度が高い対策を実施しているものの、犯罪者グループとの知恵比べは残念ながら今後も続いていきそうです。
以上、カード会社は常に不正利用がないかどうかを監視している証拠がTwitterで拡散されている…という話題でした。
不正利用されたらどうなるのか?
尚、仮にクレジットカードを不正利用されたとしても国内発行のクレジットカードには盗難保障が備わっているので、正しく被害を申請すれば被害額を0円で抑えることが可能。
詳しくは下記記事で解説しているので、心配な方はご覧ください。読めばクレジットカードの安全性がわかりますよ。
*1:買い物をチェックしているといっても、クレジットカード会社からはクレジットカードでなにを購入したかまでは見えません。あくまで利用店舗を分類して、どのような支払いをしているのかを類推しているまでとなります。例:普段から家電量販店でゲームばかり購入している人が、そのお店でアウトドアグッズを購入しようとしてもカードが止められることはないってこと。