クレジットカードと現金、落としたらどちらが危ないかと質問をすれば、ほとんどの方がクレジットカードと回答するであろうこの世の中。
しかし、実際にクレジットカードと現金が入った財布を落としたらどうなるのか…というと、ふしぎと現金だけ盗まれるケースが多いんですよね。
- 想像:
現金よりもクレジットカードのほうが危ない - 現実:
現金とクレジットカードを落としたら現金のみが戻ってこない
そこで今回は雑談がてら、この理由をわかりやすく解説。
読めばきっと、意外とクレジットカードって安心&安全な支払い手段なんだなぁ…ってことに気付いてもらえるはずですよ。
不正利用しにくいクレジットカードの仕組み:
クレカは不正の痕跡が残りやすい:
まずは質問から。
今、あなたの目の前には誰かが落としたクレジットカードがあります。この時、あなたはそのカードを悪用する勇気がありますか?
- YES…カードが落ちてたら悪用する
- NO…カードが落ちていても悪用しない
私の答えはNO。
なぜならクレジットカードは利用場所、日時、使用金額がしっかりと記録されてしまう支払いツールだから。
仮に甘い誘惑に負けてクレジットカードを悪用すれば、防犯カメラから即座に悪事がバレ、警察に捕まってしまうだけとなります。
ほんと挑戦するだけムダ。やる価値なしです。
現金だとそれが出来ちゃう人も多い:
反面、目の前に1万円札が落ちてたとする。そのとき、あなたはその1万円札をネコババする勇気はありますか?
- YES…1万円札が落ちてたらネコババする
- NO…1万円札が落ちていても無視する
これはまぁ…そっとポケットに入れちゃう人は少なくないはず。
なにせ現金には持ち主の名前が記載されていないため、あなたが1万円を盗んだとしてもバレる危険はほとんどありません。
たぶん銀行ATMに置き忘れたお金を盗んだりしない限りは、逮捕される事例なんてごくわずかなのではないでしょうか。
財布から盗まれるのは現金だけ:
それを裏付けるのが、現金やクレジットカードが入った財布を落としてしまった時。
この時に現金だけが抜き取られがちなのは、みなさん、現金は盗んでも足がつきにくいことを知っているからですよね。
- 財布の中の現金:抜き取っても足がつきにくい
- 財布の中のクレカ:抜き取っても意味がないから捨てる
そして残ったクレジットカードや免許証などには見向きもしないことが普通。いくらたくさんの買いものができても、身バレ&逮捕されては意味がないのです。
これが現金払いとカード払いの差:
こんな感じで一般的に危ないと思われるクレジットカードですが、実はクレジットカードを落としても不正利用される危険性はほぼゼロ。
運悪く不正利用されてしまったとしても、誰がどこで不正利用をしたのか履歴がしっかり残るため、逮捕される確率が高いのがクレジットカードなんです。
- クレジットカード:
不正に使おうと思っても利用履歴がしっかり残ってしまうので逮捕されやすい。落としても戻ってくることが多い。 - 現金:
お店で使っても利用履歴が残らないので不正利用されやすい。落としたら戻ってくることは滅多にない。
よほど犯罪に手慣れた人に盗まれたり、酔っ払った勢いで魔が差してでもしない限りは不正利用しようとすら思わないことでしょう。
不正利用されても補償がある:
さらにクレジットカードには悪用された時の盗難補償が完備。
万が一、誰かに100万円を不正利用されても被害額を0円に抑えられるので、そういった意味でも安心&安全な支払手段であると言えます。
- クレジットカード:悪用された時の補償あり
- 現金:悪用された時の補償がまったくない
このあたりの補償制度については下記記事を参考に。
あまり知られていませんが、クレジットカードには様々な紛失補償が用意されていますよ。情報漏えい等のトラブルも怖くありません。
道端で放置されるクレジットカード:
時々、通行量の多い交差点や歩道にクレジットカードが落ちてることがあるんですが、こういったクレジットカードってしばらく眺めていても誰も拾わないものなんですよね。
ではなぜ拾わないのか?その理由はシンプルで、拾っても無意味なことをみんな知ってるから。
言い換えるとそれほどまでにクレジットカードは紛失に強いのに、「クレジットカードは落としたら怖い」って印象をお持ちの方が多いのはちょっと矛盾しているなぁ…って思います。
- 世間一般の印象:
クレジットカードは落としたら怖い&落としたら即座に不正利用されそう(100万円くらいの請求がきたらどうしよう)。 - 世の中の実情:
クレジットカードが落ちてても誰も拾わない(拾っても無意味&届け出が面倒だから見なかったことにする人が多い)
これに対して1万円札がパラパラと100枚落ちてたらどうか。
道行く人々は見向きもしないどころか、取り合いで殴り合いのケンカになる可能性すらあるでしょう。面白いものです。
大金を持ち歩くならクレジットカードを:
こんな感じで財布の中にたくさんの現金を入れておくくらいなら、クレジットカードで支払いを代用したほうがよほど安全というもの。
前述のように現金を紛失すると戻ってくる可能性は低いですが、クレジットカードなら悪用されにくいため安全性が高まりますよ。
それでも不正利用されてしまったら即、カード会社へ連絡をどうぞ。銀行口座から引き落とされる前に、請求を取り消ししてもらいましょう!
以上、誰かが落としたクレジットカード、あなたはそれを悪用する勇気がありますか?現金と比べたカードの安全性について書いてみる…という記事でした。
参考リンク:
この機会にクレジットカードの知識を付けたい方は下記ページも参考に。専門家がわかりやすく基礎知識を解説しています。