今回は仕事でクレジットカードを使いたいけれど、高額決済や決済件数が多くてすぐ利用限度額オーバーになってしまう…という方向けに、その対処方法を解説。
仕入れ等でクレジットカード決済をよく使う方は是非、参考にしてみてくださいね。
※仕事用ではなく私的に利用しているクレジットカードの限度額をあげたい方はこちら記事を参考に。限度額の引き上げ方がわかります。
利用限度額オーバーの回避方法まとめ:
早速、利用限度額オーバーを回避する方法をまとめていきます。
1.利用限度額を増やせるかどうかカード会社に相談:
一番カンタンなのはこれ。
クレジットカード会社に電話をして「利用限度額をもう少し増やしてもらえませんか?」と相談することです。
仮にあなたやあなたの会社の信用力が高く、クレジットカードの返済を規約通りきちんと行っている方であれば、カード会社も限度額アップの相談に応じてくれる可能性大。
- 信用力が高い場合:限度額アップしてくれるのでこれでOK
- 信用力が低い場合:限度額アップに応じてくれない
これで問題解決ができるなら、他の対策は不要となります。
反面、あなた、もしくはあなたの会社の信用力が低い場合には、いくら電話口でお願いしたとしても限度額アップに応じてくれません。
この場合は諦めて、これから説明する他の方法を試すようにしてください。信用力がなくても高額決済できる方法があるにはありますよ。
事業用の支払いは法人カードで:
尚、個人向けに発行されているクレジットカードを経費払いをバンバンしている方は、利用限度額のアップ交渉をするとカード会社から怒られてしまう可能性があるだけでなく、最悪、カードを没収されてしまう可能性がわずかながらに存在。
- 個人向けカードで経費支払い:カード会社によっては問題視することも
- 法人向けカードで経費支払い:元より経費支払向けなのでまったく問題なし
まぁよほど経費に偏って支払いに使わない限りは大丈夫かと思いますが、個人向けカードは本来、個人利用向けに作られているクレジットカードなので、明らかに経費支払だとわかる支出が多い方は念のためご注意ください。
私も過去、怒られたことアリです。
※法人カード作成のメリット等は下記記事を参考にどうぞ。おすすめの法人カードも紹介しています。
2.他のクレジットカードを作る:
2番目にシンプルな方法は、他にもう1枚か2枚、クレジットカードを作ってしまうこと。これなら現在保有しているクレジットカードの利用限度額に加え、2枚目、3枚目のカードの利用限度額を加えることが可能になります。
わかりやすく例をあげて説明しますね。
たとえば現在保有しているクレジットカードの利用限度額が100万円とし、2枚目に50万円の限度額があるカード、3枚目に30万円の限度額があるカードを入手したとする。
すると100万円+50万円+30万円で、合計180万円の支払いまでクレジットカードを使えることになるので、今までよりも利用限度額にゆとりが出る…というやり方です。
- 1枚目の限度額:100万円
- 2枚目の限度額:50万円
- 3枚目の限度額:30万円
- 合計:180万円
信用力がある程度、高くないと出来ない方法:
但し、こちらも信用力が乏しい方の場合だと、クレジットカードを作れても使わせてもらえる限度額が低いケースが多いので良し悪し。
法人経営者などの信用力が高い方や、現時点であまり多くのクレジットカードを持っていない方向けの方法と言えそうです(当サイト「クレジットカードの読みもの」がおすすめするクレジットカードは下記記事を参照)。
3.クレジットカード会社に振り込みをする方法:
3番目はクレジットカード会社にお金を振り込みし、その振り込んだ分だけ利用限度額を空けて貰う方法です。
たとえば3月10日に50万円が銀行口座から引き落とされる予定がある場合、その50万円の利用限度額分だけまた支払いに使えるようになるのは3月10日か3月11日あたり。
当然、銀行引き落としが終わった後ではないと使えるようにはなりません。
事前に振り込めば限度額が回復する:
しかしこの50万円を引き落とし日よりも前倒しして振り込んでしまえば、クレジットカードの利用限度額を早めに回復してもらえる場合あり。
仮に2月25日に振り込んだとすると、だいたい2月26日か27日には振り込んだ金額分だけクレジットカードが使えるようになります(カード会社によっては対応してくれないところもあるので注意)。
- 通常の限度額回復:
クレジットカード代金の支払日に銀行口座より引き落としが行われ、当日から翌日にかけて限度額が回復する(支払日にならないと限度額が回復しない) - この方法:
銀行引き落としよりも早く支払いをするため、利用限度額の回復が早い(支払日を待たずに限度額を回復させることができる)
但し、事前振込のやり方はカード各社ごとに受付方法バラバラ。
それゆえ、面倒でも保有中のクレジットカード発行会社に電話をし、そのやり方を聞くようにしてください。
対応可能なクレジットカード発行会社であれば、すぐに振込先の銀行口座と振込方法を教えてくれるものと思いますよ。
4.アメックスを利用する方法:
最後はアメリカン・エキスプレス・カードを利用する方法です。
実はアメックスではあらかじめ、デポジットと呼ばれるお金をアメックス側に預けておくことで、利用限度額以上の支払いにアメリカン・エキスプレス・カードを使うことが出来ます。
- 通常のカード:限度額100万円なら100万円までしか使えない
- アメックス:先に入金すれば、入金した分だけ使える
詳しくは下記記事にまとめてありますが、この方法を利用すれば理論上は1,000万円でも1億円でもクレジットカード払いが可能。
とりわけ高額決済が多い企業や、月間の決済件数が多い経営者の方は重宝すると思いますよ。経営者におすすめです。
ポイントが貰える分だけお得:
『事前にお金を入金して、その分だけクレジットカード払いするなんて意味がなくないか?それじゃ銀行振込と一緒だろ?』と思われるかもしれませんが、この方法のメリットはしっかりとポイントが貯まる点。
- 銀行振込:ポイント獲得はなし
- カード払い:ポイント獲得あり
まぁ100円あたりせいぜい1%分のポイントにしかなりえませんが、それでも100万、1,000万円といった金額をカード払いした時に貯まるポイントは馬鹿にできません。
経営者の方であればその1%を節約するようにしてください。カード払いするだけで経費削減に繋がりますよ。
カードの利用限度額を確保しよう:
ここまで利用限度額を増やす方法や回復させる方法を解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
追加で数十万程度欲しい…という方なら保有カード会社に相談をするか、新規にクレジットカードを作ればなんら問題なし。
それだけで利用限度額のアップは間違いないので、今すぐ検討をしてみてください。その後は限度額オーバーで困ることがなくなるはずです。
百万単位で限度額増を狙うならアメックス:
反面、『いやいや、うちの場合は100万単位で決済額を増やしたいんだ!』と思われた方は、前述のように法人向けのアメリカン・エキスプレス・カードを作るのがおすすめ(最近ではLUXURY CARDでも対応可能)。
こちらなら使い方次第では1億円の支払いにだって使えるので、利用限度額でお困りの経営者にとって救世主となってくれることでしょう。
以上、仕事でクレジットカードを使いたいけど、高額決済が多くてすぐに利用限度額オーバーする場合の対処法!こう限度額不足は解消しよう…という話題でした。
参考リンク:
ビジネスでクレジットカード払いを使うのであれば、やはり法人向けのクレジットカードが最適。
私的な利用と仕事経費を区別できるという意味でも保有メリットは大きいですよ(詳しくは下記記事を参考に)。