分割払いとリボ払い、どちらもお金に困った時に助かる支払い方法だということはわかっているけれども、どのような違いあるのかわからない…という方は意外と多いのではないでしょうか?
そこで今回はそれら2つの支払い方法についてわかりやすく解説。
クレジットカード利用時にどちらを使うべきか迷っている方は是非、参考にしてみてくださいね。
分割払いとリボ払いの基礎知識:
まず、分割払いとリボ払いの違いを解説する上で、感覚的にも理解しやすい分割払いの解説からはじめてみたいと思います。
分割払いとは?
分割払いとは返済回数を決めて支払う方法のこと。
たとえば10万円の商品を分割10回払いで購入する場合には、10万円÷10回なので1回あたり1万円+金利の支払いをすることになります。
『ん?よくわからないな…』という方には、こう箇条書きをするとわかりやすいと思います。要するに購入代金が10万円なら、それを何回にわけて支払いをするかを決めるのが分割払いなのですね。
- 10万円を5回払い:2万円を5回+金利
- 10万円を10回払い:1万円を10回+金利
- 10万円を20回払い:5,000円を20回+金利
但し、分割払いではそれじゃ好きな回数を選択できるのかというとそんなことはありません。
各クレジットカードごとに選択可能な回数があらかじめ決められているので、その回数の中から自分が使いたいものを選ぶことになります。
詳しくは下記記事にまとめてあるので、そちらをご覧ください。
リボ払いとは?
ではリボ払いとはどんな支払方法なのかというと、こちらは支払い回数ではなく支払い金額を固定させる方法のこと。
たとえば毎月のリボ払い返済金額を1万円で設定した場合、10万円の商品をリボ払いすると10回払い、20万円の商品なら20回払いになります(下記は月々の支払額を1万円で固定させた場合)。
- 10万円をリボ払い:1万円×10回払い+金利
- 20万円をリボ払い:1万円×20回払い+金利
- 30万円をリボ払い:1万円×30回払い+金利
※厳密には毎月の支払い金額に金利を含めるか、それとも含まないかで返済回数は異なる場合あり。ただ今回の記事ではざっくりとした分割払いとリボ払いの解説をするために、このあたりの難しいところは省略させてもらいます。
毎月の返済額は変更できる:
また、リボ払いでは毎月の支払い金額を1万円から別の金額に変更することも可能です。仮に「毎月、2万円は返せる」と思うなら、下記のようになります。
- 10万円をリボ払い:2万円×5回払い+金利
- 20万円をリボ払い:2万円×10回払い+金利
- 30万円をリボ払い:2万円×15回払い+金利
こんな感じで毎月の支払い金額を固定し、ゆとりのある返済を目指すのがリボ払い。
無理のない返済金額を設定することで、それ以下であれば全額返済、それ以上なら翌月に支払いを回す…ということが可能になります。
JRの定期券は分割払いで購入するとお得:
手元にお金がないからJRの定期券は1ヶ月ごとに購入している…という方は、分割6回払いを利用して6ヶ月定期券を買うのがおすすめ。
そうすれば金利手数料を払っても節約できる金額が大きくなるので、家計の支出削減に繋がりますよ(詳しい計算は下記記事参照)。
分割払いも活用方法次第です。
分割払いとリボ払いの違い:
ここまでお読みいただければ分割払いとリボ払いの違いは理解してもらえたかと思いますが、ではどんな場合にどちらの支払い方法を使うべきなのでしょうか?
- 分割払い:支払い回数を決めて払う方法
- リボ払い:毎月の返済金額を決めて払う方法
その使い分けについても少し触れておきたいと思います。
分割払いを使うべき場合:
分割払いを使うべきケースは、一時的にお金が必要になった場合。
たとえばエアコンやパソコンといった高額品が壊れてしまったけれども、手元に現金が不足している…という場合などに役立つことでしょう(高額品購入のみ分割払いにし、他の支払いは通常通り1回払いを利用する)。
- 普段の支払い:いつもどおり1回払い
- 急遽必要になった高額支出:分割払い
これで発生する金利を最小限に抑えることが出来ます。
結婚式費用、出産費用などにも:
また、分割払いは結婚式費用、出産費用といった人生において急に必要となった支払いにも有効。
分割24回払いや36回払い等を利用すれば2~3年にわたって無理なく高額な支出を払っていくことが出来るので、生活レベルを維持しつつ、少しずつ返済にお金を回していくことが出来ます(金利負担を減らす方法については下記記事も参考に)。
リボ払いを使うべき場合:
次にリボ払いを使うべき…というか、使わなくちゃいけないケースは、生活費などの「これが無いと行きていけない…」というお金に困った時、これに尽きます。
例をあげると『とりあえず毎月、2万円だったらカードの返済にまわせる』という、この金額だったら返せるという金額がある方は、コンビニでもスーパーマーケットでも、いつでもどこでもリボ払いを使うことで返済の先送りをすることが出来ます。
ただこの先も収入が増える予定がないのであれば、リボ払い利用=自己破産への道を歩み始めることに繋がるのでおすすめはしません。
- 収入が増える予定あり:
この先に収入が増える確実な予定があるのであれば、現状の生活苦をリボ払いでしのいでも問題なし
- 収入が増える予定がない:
収入が増える予定もないのに収入以上の支出を続けてしまえば自己破産する可能性が高いので、リボ払いを使わないで済む方法を考えるべき
それでもリボ払いを利用したいなら、きちんと返済計画をたてた上での利用をどうぞ(リボ払いの効果的な使い方については下記記事参照)。
借金が増えやすいリボ払いと完済しやすい分割払い:
クレジットカードのリボ払いは別名ミニマムペイメント。
日本語に直訳すると「最小限の支払い」となるように、リボ払いはカード利用額に対して最小限の支払いだけで済む方法ゆえに、どうしても借金が積み上がっていきがちな構造があります(最低限の支払いだけを繰り返していると未払い残高がなかなか減っていかないということ)。
反面、分割払いは購入時に支払い回数を決めて使うもの。
繰り返し使いさえしなければ支払い回数到達とともに借金の残額を0円にすることが出来るので、計画的に借金をしたい方には向いていると言えます。
リボ払いも分割払いも不要なら使わない:
最後に。
言うまでもなく、リボ払いや分割払いは借金そのものです。
急場をしのぐためにどうしてもこれらの支払い方法を利用しなくてはいけなくなった場合を除き、極力、利用しないようにするのがベスト。
仮に常用してしまえば前述のように自己破産への道をまっすぐに突き進むことになってしまうだけなので、迂闊に使えば人生が狂いかねませんよ(すでに使ってしまってる方は下記記事を参考に)。
以上、分割払いとリボ払いの違いをわかりやすく解説!クレジットカードでどちらの支払い方法を使うべきか、わからないという方に…という話題でした。
参考リンク:
クレジットカードにはその他にもボーナス払いや分割2回払いといった金利が発生しない賢い支払い方法が存在。あまり詳しく知らないな…という方は下記記事もあわせてどうぞ。