最高峰のクレジットカードランクである「ブラックカード」。
このブラックカードを狙っている…という方であれば常識ではありますが、ブラックカードを入手するためにはその審査対象となるクレジットカード(一般的にはゴールドカードやプラチナカード)の利用履歴を磨き、カード会社側より『あなたは我が社のブラックカードを持つ人間にふさわしい』と判断される必要性があります。
とにかく買い物をすることが前提:
例えばアメリカン・エキスプレスのセンチュリオンカードという史上最強のブラックカードを入手するためには、同じくアメリカン・エキスプレスが発行するプラチナカードを最低数年間は年間2,000万円以上は使わないといけない…なんて噂があるほど。
このようにブラックカードの審査基準というのは一般的に公開されていないため、ブラックカードが欲しい方は対象となるクレジットカードを使って使って使い倒すしかありません。
前述の年間2,000万円を使えば入手できるという話もあくまで推測の域を出ない噂レベルの審査基準なんですが、ブラックカードが欲しいならそれを信じて突き進むしかないのが実情だと言えます。
入手できなければ過激になっていく:
それでもブラックカードが入手できなかった場合には、もう試行錯誤あるのみ。
『年間2,000万円じゃなくて、5,000万円使ったら確実にセンチュリオンカードが入手できるかも?』とか、『いやいや、1億円使えば入手できるでしょ?』なんて思考回路になっていき、とにかく半分ヤケクソで審査対象となるクレジットカードを使い込んでいくことになります。
人によってはブラックカードが欲しいあまりに、ムダなものを購入してみたり、分不相応なホテル宿泊やブランド品を購入してしまう方もいることでしょう。
手に入れた途端に減る利用量:
そんなブラックカードが欲しいというだけの方が、仮に晴れてブラックカードを入手できたとしたら、当たり前ですが満足してしまってブラックカードの利用金額は激減することになります。
- ブラックカード入手前…カード欲しさに年間1億円とか使う
- ブラックカード入手後…普段の使い方に戻るため年間500万円程度になる
こんな感じになっちゃう可能性が高い。つまりカード会社からしてみれば、せっかくブラックカードをわたしてあげたにも関わらず、利用金額が減って減益になってしまうことに…。これじゃ意味がありませんよね。
ブラックカードを餌にする:
そのため、ブラックカードを発行している会社は、出来る限りブラックカードに対してプレミアム感を持たせて入手させにくくしているという「戦略」があると言われています。
実際、ブラックカードを餌にするだけで、自社発行のクレジットカードを馬鹿みたいにたくさん使ってくれるわけですからね。敢えてブラックカードを発行してあげなくても、カード会社には大きな利益があるわけです。
私も踊らされている一人:
私も事実、アメリカン・エキスプレスのセンチュリオンカード欲しさに、プラチナカードを中心に利用するようにしています。
他のクレジットカードで払ったほうがお得な場面でも、敢えてプラチナカードを使う…なんてことをしているわけですから、まぁ、カード会社の戦略にどっぷり踊らされている可能性大。
残念ながら私に年間2,000万円を使うことは不可能なので、ほんとはそろそろ諦めたほうがいいんですけどね…。なかなか諦めきれない現実があって困ります。
- 理想:ブラックカードを持つこと
- 現実:ブラックカードが欲しいために、カード会社にとって良いお客さんになっている
カード会社は会員に刺激を:
こんな風にクレジットカードマニアというのは、ブラックカード欲しさにムダな買い物をしてしまう傾向に。
そのため、現在、ステータスカードを発行していないカード会社は、希少価値のあるブラックカードを発行することで、カード利用者を刺激してみるのも手なんじゃないかと思いますね。きっと餌となるブラックカードを作れば、ゴールドカードやプラチナカードの利用金額がグンとアップすることになると思いますよ。
以上、ブラックカードを餌に、クレジットカードを使わせる手法が存在するのかも?という話。カード会社からすれば、良いお客さんです…という雑談でした。
参考リンク:
日本で現在、発行されているブラックカードの一覧リストは下記記事を参考にどうぞ。アメックスのブラックカード以外にもJCBやダイナースクラブがブラックカードを発行していますよ。