私が現時点で保有している年会費10万円以上のクレジットカードは合計3枚。
これ、新型コロナウィルスが蔓延する前までは年会費分を回収できるくらいの使い方が出来ていたんですよね。
海外ホテル予約がお得になったり、高級フレンチを安く食べることができたり、リムジンに何度も無料で乗れたりなどなど。
そんな感じで特別な体験をすることができるプラチナカードやブラックカードは、年会費を払っても余りある体験が得られるステキな相棒。
解約など考えたこともありませんでした。
年会費10万円超えカードの行方:
それでも持つ意味があるのか?
ただ現状は…というと、前述のように新型コロナウィルスの影響で海外渡航もできなければ高級レストランに行く機会も激減。
沖縄や北海道へ遊びにもなかなか行けませんし、ゴルフの名門コースをラウンドするなんてこともないので、それらのクレジットカードの年会費負担ばかりが重くのしかかってる状態です。
それゆえ、広告主サマに怒られてしまうのでどれとは言いませんが、解約しようかなぁ…と悩んでいるカードはありますね。
なにせ日割りにした年会費負担は1日1,000円以上(年間40万円近くの負担÷365日で1日1,000円以上)。朝から晩まで自宅で過ごしているだけの私にその負担は罰ゲームでしかありません。
カード会社は割引で保有者の不満を解消中:
もちろんクレジットカード発行会社側も馬鹿ではないので、そんな保有者の不満はしっかり理解しているみたいな感じ。
実際、アメックスでは下記のようなキャッシュバックキャンペーンを頻繁に実施することで、「ちゃんと使ってくれれば年会費の元が取れますよー」的なスタンスを取ってるカード会社は多いですね。
とはいえ、だったらクレジットカードを解約して好き勝手に買い物をしたほうがお得と考えることも出来るはず。
ステータスカード保有に縛られる必要はないので、こういったキャッシュバック企画でどれだけ保有者を繋ぎ止められているかは疑問です。
ステータスカード申込者も減少:
新型コロナウィルスによる影響は保有者に対してだけではありません。
これからプラチナカードやブラックカード等のステータスカードを申し込もうと思っている層に対しても影響を与えていると考えられるので、コロナ前と比べて申込者が減ってる可能性は高いですね。
- 新規申込者:コロナ前より減少
- 解約希望者:コロナ前より増加
論より証拠、アメリカンエキスプレス社の発行人数をIRで探してみるとこんな感じ(引用元)。
2021年の第1四半期は申込者数が復活傾向にありますが、これはアメックス側が新規プロモーションにかなりお金をかけた証拠だと言われているので、コロナ前の水準に戻るのはまだまだ難しいようです(Bloombergより引用)。
米クレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(アメックス)は、1-3月(第1四半期)に貸倒損失が予想以下となる中で新規顧客の開拓を強化した。
同社が23日発表した決算によると、1-3月のクレジットカード新規入会は210万人だった。プラチナカードの特典を再び拡大したことが奏功しカード手数料収入の増加は続いたが、10%増と少なくとも2年ぶりの小幅増にとどまった。
保有者が減ると優待内容も改悪される:
プラチナカードやブラックカードの保有者が減ると、その分だけカード会社の経営が厳しくなるのは当たり前の話。
そうなると保有者向けに提供している優待内容が改悪されたり、サービスそのものが終了してしまうことに繋がり、結果として保有者の満足度が低下する負のスパイラルが生じることとなります。
- カード保有者が増える時:
保有者が増えればカード発行会社は儲かるので、優待サービス等を強化するだけの余力ができる - カード保有者が減る時:
保有者減ればカード会社の利益が圧迫されるので、優待サービス等の改悪や終了が増える
それゆえ、これ以上新型コロナウィルスの悪影響が長引くようだとクレジットカード会社も我慢できず、サービス内容の改悪を発表するところも出てくるかもしれませんね。
そうならないことを祈るばかりです。
新時代のステータスカード設計が必要に:
そのうち世界中に免疫を持った人が増え、『そういや新型コロナウィルスなんてあったねー!あの時は外出できなくて大変だったよ』みたいな昔話として処理される日がくるのかもしれませんが、今回の新型コロナウィルスの蔓延によって、旅行や食事といった外出を前提としたクレジットカード設計の限界が見えた気がする私。
そうじゃなくてもこの先はApple PayやGoogle Payなどのように、クレジットカードそのものを持ち歩かなくても支払いができる未来が広がってるわけですからね。
- 現在:
実物のカードを使って支払い(相手にカードを見せることができる) - 今後:
スマホでそのまま支払い(相手にカードを見せることができない)
ステータスカードならではの価値をどこで創出していくのか。
繰り返しになりますが今回の新型コロナ危機はクレジットカード業界に大きな課題を残すこととなりそうです。
以上、コロナ危機でブラックカードの価値はどうなる?海外旅行や外食が難しいと、ステータスカードに高い年会費を払うのが馬鹿馬鹿しくなります…という話題でした。
参考リンク:
実際にブラックカードを活用している私の体験談&口コミは下記記事を参考に。今は無理でもいつかはブラックカードを持ちたい方はご覧ください。