通信教育大手のベネッセが2014年7月9日に発表した、最大2,070万件もの個人情報漏洩。
-
ベネッセ:顧客情報2070万件流出か 役員引責辞任も(記事は削除済)
通信教育大手のベネッセホールディングス(岡山市)は9日、最大で約2070万件の顧客情報が外部に流出した可能性があると発表した。
情報は名簿業者やIT事業者の手に渡り、少なくとも約760万件の子どもの氏名や住所などの流出が確認されている。
最低でも760万件が流出した可能性があるこの事件、気になるクレジットカード情報などの漏洩は大丈夫なのでしょうか?
今回はそのあたりについて詳しく調べてみました。
ベネッセによる個人情報漏洩について:
約4,800万人もの個人情報が漏えい:
まず、当初は最大2,070万件の個人情報漏洩事件として扱われていたベネッセによる漏えいですが、最終的には約4,800万人が対象となる漏えい事件に膨れ上がってしまったとのこと。
これは日本の総人口の4割にもあたる人数のため、かつてないほどの漏えいだったことが数字からもわかります(日経クロステックより引用)。
業務委託先元社員が名簿業者に売却した顧客情報について、名寄せ後の件数は3504万件だったという。
1件が保護者と子供の情報を含むため、人数にすると約4800万人で、日本総人口の約4割に相当する。
漏えいした情報について:
気になる漏えいしてしまった個人情報は…というと、下記の通り。
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 子供の名前、性別、生年月日、続柄
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
- FAX番号
- 出産予定日
- メールアドレス
記載のある出産予定日やFAX番号等は、登録したことがある方のみが対象となりますが、逆に言えば登録した覚えがある情報はすべて漏えいした可能性があると思って間違いなさそうな感じですね。
特に子供の名前や生年月日等が漏えいされた方は、心配に感じられることも多いことでしょう。
1件あたり500円の金券送付:
次にベネッセはこれらの情報漏洩の当該世帯について、1件あたり500円の金券を送付する意向とのこと。
この対応に総額で200億円、お詫びメールなどの送信を含めると260億円程度の費用がかかることを見越してるようです(こちらの記事を参照)。
同社は2014年4~6月期決算で、顧客への補償に200億円、その他、お詫び文書の発想やセキュリティ対策費用として計260億円に及ぶ特別損失を計上している。
うーん、わずか1回の個人情報漏洩が、これだけの負担になってしまうとはすごい話…。
ほんと悪意のある社員による損失がここまで見事に広まってしまうのが個人情報漏洩でもあるので、甘い対策しかしていない企業はセキュリティを大幅に強化するか、もしくは個人情報を持つこと自体を諦めたほうが無難そうです(個人情報がサーバー内に残らない方針に変更する)。
クレジットカード情報の悪用は無し:
最後に、クレジットカード番号や有効期限といったカード情報の漏洩については、ベネッセ側の見解によると、名簿業者に売却された形跡がなかったとのこと。
ざっくり言うとカード情報が漏洩したものの、悪用はされなかった…という感じですかね。
なお、クレジットカード情報が名簿事業者へ売却された事実は、一切確認されておりません。
そのため、カード番号の漏洩を心配されていた方は、とりあえず安心してもらってOK。
ただ今後もベネッセ側が見つけられなかった経路で悪用されていく可能性もゼロではないので、引き続き、利用明細書のチェックなどを入念に行うようにして貰えればなと思います(仮に悪用されたとしてもクレジットカードには補償あり)。
以上、約4,800万人の個人情報が漏えいした、ベネッセの個人情報流出事件についてまとめてみた!漏えいした情報や、その補償とは?…という国内ニュースでした。
参考リンク:
自分の個人情報が漏洩してしまった可能性がある…という時の対処法については下記記事を参考に。
基本的にあなたのところに情報が届く頃には、すでにカード会社&警察ともに情報が共有されているものですよ。