クレジットカードの読みもの

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20代男女の約4割は、電子マネー普及を望んでいない!しかも保有中の電子マネーはSuicaやPASMOといった、交通系ICカードばかりです。

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インターネット上で電子マネーについて調べていたら、10代や20代を対象とした興味深い統計データを見つけたので、今回はそれをシェアさせていただこうと思います。

若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab!」にて、10代、20代の若年層男女1,194名(10代566名、20代628名)を対象に電子マネーに関する調査を実施しました。 

  • 調査期間 :2018年7月15日(日)
  • 調査対象 :10代、20代 / 男女 / 自社モニター会員 / Android、iPhoneユーザー
  • 割付方法 :1,194サンプル(10代566サンプル、20代628サンプル)

若年層を対象とした電子マネー調査について:

電子マネー保有率は20代でも60%程度:

まず、10代や20代といった若者は、どのくらい電子マネーを保有しているのかという統計結果が下記の通り。

  • 10代の保有率:44.2%
  • 20代の保有率:60.7%

10代、20代の電子マネー保有率

10代、20代の電子マネー保有率

ご覧のように電子マネー保有率は20代でも約6割で、10代に至っては半数以下の保有率という結果に。

これは逆に考えると、約4割の20代は電子マネーを持たずに生活をしているということでもあるので、これじゃお世辞にも電子マネーが普及しているとは言い切れない状況があるように思います。

保有中の電子マネーは交通系ICカードが大半:

では、どのような電子マネーを10代、20代といった若者は保有しているのか…という統計結果がこちら。

若年層が保有している電子マネーの種類

若年層が保有している電子マネーの種類

20代ともなるとnanacoやWAONの保有率が若干あがりますが、電子マネーを保有している若者の大半が交通系。

つまりSuicaやPASMO、ICOCAといった交通系ICカードのみを保有していることを考えると、まぁみなさん、支払い向けというよりかは通学や通勤のために電子マネーを持ち歩いている可能性のほうが高そうな感じです。

  • 間違い:支払いのために電子マネー保有
  • 正解:通学や通勤のために電子マネー保有

こういったところからも、若年層に電子マネーが普及しているとは言い難い状況がありますよね。

現金払いと電子マネー払いの比重:

更にそれを裏付ける統計結果がこちら。

若者は電子マネーよりも現金を使う傾向に

若者は電子マネーよりも現金を使う傾向に

10代はともかく20代でも電子マネーの利用頻度は低いようで、実に全体の78.9%が電子マネーよりも現金払いをよく利用すると回答。

  • 10代の現金派:87.4%
  • 20代の現金派:78.9%

電子マネーを普段使いしているキャッシュレス派は、きわめて少数派であることがわかります。

約4割の若者はキャッシュレス社会を求めていない:

それじゃ若年層が現状を変え、キャッシュレス社会を求めているのかというとこちらも微妙みたいで、約4割の方がこれ以上の電子マネー普及には否定的だという統計データも。

若年層が電子マネー普及を望んでいるかどうか

若年層が電子マネー普及を望んでいるかどうか

まぁ確かに現金払いのままでも不自由しない状況があるわけですからその気持ちもわからないでもないんですが、それでも、これだけ多くの10代、20代が電子マネー普及に対して否定的というのはちょっと残念だなぁ…と思います(しかも10代より20代のほうがキャッシュレス化に否定的)。

地方に行くほど電子マネー保有率は低い:

2017年に実施された同様の調査では、都道府県別の電子マネー保有率が存在。こちらではやはり、地方に行けば行くほど電子マネー保有率が低い傾向があるようで、富山県に至っては7人に1人程度しか保有していないという結果に。

  • 43位 青森県  29.0%
  • 44位 岐阜県  27.6%
  • 45位 佐賀県  25.0%
  • 46位 鹿児島県 23.8% 
  • 47位 富山県  16.7%

反面、三重県や岩手県では保有率が高いのはイオンモールが多いかららしく、WAONの保有率が高いという結果になりました。

クレジットカードの利用率も低い若年層:

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ちなみに、今回の電子マネーの利用に関する統計データには、他の支払い手段に関する統計結果も存在。

こちらを見ると電子マネーよりもクレジットカードのほうが日常利用されていることがわかりますが、それでも全体からすると41.7%(20代の場合)と過半数以下。

他のキャッシュレス決済手段の比率

他のキャッシュレス決済手段の比率

統計が採られた2018年7月現在でも、いかに日本国内の支払い手段が現金決済に偏っているかがわかる結果となりました。

デビットカードやスマホ決済も少ない:

また、現時点で普及が期待されているQRコード決済も利用率はまだまだ。

同様に10代でも持てるはずのデビットカードについても利用率は低い…と、現金払い以外の支払手段についてはどれも似たり寄ったりな結果になってしまってるのは、若年層がキャッシュレス決済に対して魅力を感じていない何よりの証拠(下記統計でも同様の結果に)。

このままだと2020年になっても、たとえ2030年になっても日本の決済手段は変わっていかないので、今のうちから若年層にも魅力を感じてもらえるようなメリットを、私たちクレジットカード業界の人間や、日本政府は提供していかないといけないのかなと思います。

以上、20代男女の約4割は、電子マネー普及を望んでいない!しかも保有中の電子マネーはSuicaやPASMOといった、交通系ICカードばかりです…という話題でした。

参考リンク:

なぜクレジットカードや電子マネーといったキャッシュレス決済を普及させなくてはいけないのか…という理由については、下記記事を参考にどうぞ。

『別に現金払いのままでも不自由していないんだから問題ないだろ…』という方にこそ読んでほしい記事です。

news.cardmics.com

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