ここ最近、イオン銀行を名乗る不審なメールが急増中。
たとえ緊急な対応を促すメールが届いたとしても、あわててメールを開封&中身に記載されているURLをクリックしないようご注意ください。
以下、不審なメール事例を紹介していきます。
イオン銀行を騙る不審なメール事例:
イオンダイレクトの取引目的確認を促すメール:
増加中なのは取引目的の確認を促すメールです。
【イオン銀行】【要返信】お取引目的等のご確認のお願い
平素よりイオン銀行をご利用いただきありがとうございます。
イオン銀行では2019年9月より「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」に基づき、お客さま情報やお取引目的等を定期的に確認させていただいております。
お客さまにはお手数をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
ほかにもこんな文面も。
イオンダイレクトをご利用いただき、誠にありがとうございます。
当社では、犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行う目的等を確認させていただいております。また、この度のご案内は、当社ご利用規約第9条1項7に基づくご依頼となります。
お客様お客様の直近の取引についていくつかのご質問がございます、下記のリンクをアクセスし、ご回答ください。
お取引確認
※一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を一部制限させていただきます。
※回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお手続きが可能になります。お客様のご返信内容を確認後、利用制限の解除を検討させていただきますので、できる限り詳細にご回答ください。
たとえ本物と瓜二つのメール内容であっても、詐欺目的のフィッシングメールである可能性大。絶対に騙されないよう、差出人やURLの確認をお願いします。
大量に届く取引目的の確認メール:
ちなみに。
私宛に届くイオン銀行を装う取引目的の確認メールは、1日に10通以上になることも(下記は2023年4月30日付けで届いた迷惑メール一覧)。
同一のメールアドレスに1日に19通も送ってきたら、「これは詐欺です」と自ら教えてくれてるようなものなんですが、騙す側はそんな些細なことを気にしないようです(詐欺グループが利用している送信元のアドレスは全部バラバラ)。
そのほか、フィッシングメールの見破り方や対策についてはこちらも記事を参考にどうぞ。対応すれば自動でフィッシングメールをゴミ箱に入れることが出来ますよ。
イオン銀行の利用確認を促す不審なメール:
件名「株式会社イオン銀行ご利用確認のお願い」で届く不審なメール事例です。
【株式会社イオン銀行】利用いただき、ありがとうございます。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。 お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。
■ご利用確認はこちら
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。
「ご利用確認はこちら」に割り当てられているURLはイオン銀行公式のものとは異なるため、このようなメールを受信したとしても絶対に応じないようご注意ください。
100%詐欺となります。
本物のメールとの違いや見破り方:
尚、イオン銀行によると「お取引目的等のご確認」に際し、顧客宛に下記情報を入力させることは絶対ないとのこと。
- ログインID
- 各パスワード
- 確認番号
- 口座番号
- カード暗証番号
- クレジット番号
- セキュリティコードなど
当社からお客さまに対し、SMS(ショートメール)やメール・LINE等で、銀行口座のご利用停止等異常な取引・ご利用の確認に関するお知らせ等を送信することはございません。必ず電話や文書で連絡いたします。
仮にこれらの情報を求められた際には入力をやめ、イオン銀行まで相談をいただければなと思います。
よくある質問とその答え:
不審なメールが届いて不安を感じている方のために、よくある質問とその答えをQ&A形式で作ってみました。あわせて参考にどうぞ。
Q.イオン銀行から情報漏洩してるってこと?
『イオン銀行の口座を持ってる自分のところにメールが届いたってことは、やっぱりイオン銀行から個人情報が漏洩してるの?』
そう考える方も多いかと思いますが、フィッシング詐欺に使われるのはだいたい他の企業から漏洩した個人情報。
たぶん99.9%が他社経由と思って間違いないでしょう。
理由はメール内容の乏しさ:
ではなぜそう言い切れるのか…というと、これはメールの中身を見れば一目瞭然だから。
仮にイオン銀行より口座番号、住所、電話番号等が漏洩した場合には、メール内容にその情報が散りばめられるはずなんですよね。
しかし、イオン銀行を騙るフィッシングメールのほとんどは、宛名すら記載のない一斉送信メール。
- イオン銀行からの漏洩の場合:
メールの中身に宛名や口座番号が記載され、信ぴょう性が高いメールに仕上がる - イオン銀行以外から漏洩した場合:
メールアドレスしかわからないので、宛名や口座番号が記載されていない汎用的なメール内容になる
つまり犯罪者グループはあなたのメールアドレスしか把握していないことがわかるのです。
Q.イオン銀行に口座なんて持ってないんだけど?
イオン銀行に銀行口座なんて保有していないのに、取引目的の確認やら一時制限の利用やらの連絡が入るのはどうしてなのか…というと、これは犯罪者グループが無差別にメールを送信しているから。
要するに数万、数十万といった詐欺メールを送信すれば、その中にイオン銀行に口座を持ってる人がいるだろう…というだけの話なので、口座を持っていないあなたの元にメールが届いてしまうのです。
- イオン銀行で口座を持ってる人:
不正利用されているのではないかと慌てて騙される - イオン銀行で口座を持ってない人:
なんのことかわからずそのままメールを削除する
それゆえ、そのまま削除で問題ありません。
第三者による不正な口座開設ではないの?
『いやいや、もしかしたら知らない誰かが私名義の銀行口座をイオン銀行で開設したから、こういったメールが届いたんじゃないの?』
そんな心配をされる方がいるかもですが、これはまぁ冷静に考えれば可能性が低いことがわかってもらえるはず。
なぜなら不正な銀行口座開設なら、わざわざあなたのメールアドレスを登録しないため。
- あなたのメールアドレスを登録:不正がすぐにバレる
- それ以外のメールアドレスを登録:不正がバレにくい
通知が届けば即、不正口座開設の事実が伝わってしまうわけですから、犯人もそんな馬鹿なことはしないのです。
参考リンク:
この記事に関連する情報や知識がわかるリンク一覧です。
- キャッシュレス関連犯罪を知る
- 不審なメール事例や情報漏洩の一覧
- 情報漏洩時の対処法
- クレジットカードの基本を知る
- 経済や金融を学べる入門書籍
- 専門家おすすめのクレジットカード
- 貧困から抜け出すアイデア&考え方
- お金に困った時のヘルプ
最終確認日:2023年11月20日