クレジットカードの読みもの

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しんぶん赤旗がクレジットカードの入会キャンペーンを問題視した件について。確かにアメックス祭りの強制終了は問題でした。

Credit Crunch

クレジットカードに関連する情報を検索していたら、しんぶん赤旗にて下記のような記事を見つけた私。

ざっくりとした概要としては「入会キャンペーンに魅力を感じて申込をしたのに、途中でそのキャンペーンが強制終了となった。これは問題なんじゃないか?」という内容になります。

大阪府に住む会社員の男性(46)は5月、外資系カード会社のクレジットカードに入会しました。そのカードの年会費は約3万円と、高額です。それでも入会特典で会費以上の利点があると考えたからです。

 特典とは「公共料金などを対象としたボーナスポイントプレゼント」というもの(図参照)。公共料金などの引き落とし先をこのカードに変更すれば、3カ月間は公共料金などの支払い1件ごとに2000ポイントがもらえるというものです。たまったポイントは1ポイント=0・3円に換算して、買い物に充当できます。

男性は、自身が持つすべての公共料金の引き落とし先をこのカードに変更。友人らにも入会を勧めました。

しかし、9月上旬。カード会社から突然、この特典の中止を告げるメールが送られてきました。男性がそれまでに得たのは2カ月分。残り1カ月を残しての終了でした。男性は、会社に抗議。会社は10月末に「調整」として1万ポイントを付与して、キャンペーンを終了しました。

ちなみに外資系カード会社=アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)ですね。

今回のこのキャンペーンについては巷で『アメックス祭り』と呼ばれるくらいに話題になり、その結果としてキャンペーンをかなりグレーに悪用する方が増えた結果、強制終了になってしまったという経緯があります(詳しくは下記記事を参考に)。

cards.hateblo.jp

確かに問題だし、心象は悪い:

これ、事前にそういったキャンペーンを提示して入会希望者を集めた手前、どんな場合にせよいきなりキャンペーンを強制終了させてしまうのは確かに問題です。

アメックス曰く「事前に打ち切る可能性がある旨を記載していたから、法的には問題がない」そうですが、いくらお詫びとして1万ポイントを付与したとしてもカード申込者の心象はあまり良いものではありませんよね。

実際、このアメックス祭り強制終了により、価格コムの掲示板がかなり荒れてました。低評価を付ける方が殺到し、現在の満足度は2.24という状況になっています。

しんぶん赤旗はやや過剰表現:

反面、しんぶん赤旗が記事にした内容についてはやや過剰気味。

記事中に「そのカードの年会費は約3万円と、高額です。」という表現がありますが、アメックス祭りでは1年目の年会費が無料に設定されていたので、前述の憤慨した男性はアメックスに対して年会費を払わなかったものと思われます。

  • 間違い:年会費は3万円と高額
  • 正解:年会費は3万円と高額だが、1年目は無料だった

それを敢えて説明せずに3万円も年会費を払ったのに、キャンペーンが途中で終わってしまって2/3のポイントしか貰えなかった…と表現するのは煽りたいだけな気もしますね。

彼は少なくとも5万円分のポイントをタダ取り出来たわけですから、アメックス祭りを十分に堪能出来たと思われます(紹介された友人のほうは不幸としか言いようがありません)。

アメックスは悪いけれども:

AMEX

まぁ今回のアメックス祭り。過去記事でも書いた通り、アメックス側の強制終了はもう擁護できないくらいの愚策ですが、アメックスとしても「ここまで悪用されるのか…」という感想を持ったと思われますね。

実際、ネット上ではいかに楽して、アメックス祭りで数十万円分のポイントが獲得できるかといった記事が乱立し、中には100万円以上のポイントをタダ取りした方もいたという話…なので、アメックスとしては予算うんぬんの話関係なしに、強制終了せざるを得なかったのでしょう(当初は6万ポイントの上限がなく、無制限にポイント獲得が出来た)。要するに強制終了もやむを得ない事情もあったのです。

  • 間違い:アメックスが予算切れでキャンペーン停止
  • 正解:キャンペーンを悪用された結果、予算切れでキャンペーン停止

さてさて、みなさんは「キャンペーンを強制終了させるなんて言語道断だ!」と思いますか?それとも「悪用されたのなら企業として仕方ない…」と思いますか?

そんな風に個人的には、いろいろと考えさせられるキャンペーンだったなと思っています。しんぶん赤旗のいうようになんらかの法整備をしていかないと、また同様の炎上が起こるだけなのかもしれませんね。

企業側が、顧客の囲い込みだけでなく、呼び込み効果も期待して、今後も拡大させることが予測される企業ポイント。それにもかかわらずルール違反やトラブルを指導・解決する法律がありません。

経済産業省は09年にガイドラインを制定しています。しかし経産省の担当課は「事業者がガイドラインに沿っていないからといって、指導することはない」といいます。

マイル交換率が悪化したのはこのせい?

ちなみに。

アメックスではその後、ポイントを航空会社のマイルに交換するためのレート引き下げを計画中。

もしかするとこれは今回のアメックス祭りで多くの方がポイントを獲得した結果、有効期限のない外資系航空会社のマイルへ交換しまくってしまった結果なのかもしれませんね。もしそうだとすると、アメックス祭りは従来のカード保有者にとっても迷惑な入会キャンペーンになってしまったようです。

以上、しんぶん赤旗がクレジットカードの入会キャンペーンを問題視した件について…という話題でした。

参考リンク:

アメックスの審査基準については下記記事を参考に。アメックス祭りで多くの方が入手できたように、最近のゴールドカード審査基準はかなり低下傾向にあるようです。

cards.hateblo.jp

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