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知ってるようで知らない、質屋のビジネスモデルをわかりやすく解説!金利はどのくらいなのか、質流れとは何なのかについても。

shichiya - IMGP1432

今回は知られているようであまり知られていない、質屋のビジネスモデルについてわかりやすく解説していってみたいと思います。

そもそも質屋(質店とも)って何なのか…といった初歩的なところから、質屋の金利や質流れなどについても紹介させていただくので、是非、この機会にしっかりとその仕組みを理解してみてくださいね。

質屋の基礎知識:

質屋の仕組みとは?

まず、質屋とはカンタンに言えば金貸しです。消費者金融やクレジットカード会社と大きな違いはありませんが、大きく異なるのはお金を借りる際、「担保(たんぽ)」を必要とすることですね。

  • 消費者金融:原則、お金を借りる場合でも担保は不要
  • 質屋:お金を借りるには担保が必要

では担保とは何なのか…というと、これは「仮に借りたお金が返せなかった時のための身代わり」のようなもの。質屋では担保としてダイヤの指やロレックスの腕時計、ヴィトンのバッグなどなどをみなさんから預かる代わりに、お金を貸してくれるのです。

  • 私たち:貴重品を質屋に預ける代わりにお金を借りれる
  • 質屋:貴重品を預かることでお金を貸せる

当然、そんな形でお金を貸している都合上、借りたお金の返済できなければ身代わりになっている貴重品は質屋のものになります。つまり預けた担保を返してほしければ、借りたお金を返済するしかない…というわけですね。

  • 貸したお金が返済されなかった場合:担保は質屋のものに
  • 貸したお金が返済された場合:担保を利用者に返却

ここまではまぁ、時代劇やドラマで知っているという方は多いでしょう。

質屋から借りたお金にも金利が付く:

次に質屋からお金を借りた場合、借りた金額をそのまま返済すれば担保を返してくれるのかといえばそんなことはありません。実際には消費者金融からお金を借りる場合同様、質屋にも金利を付けて返済する必要性があります。

ではどのくらいの金利を払うのか…というと、これも消費者金融とまったく同じ。業者ごとに設定金利が異なっているので、どこからお金を借りるかというのが結構重要になってくるのです。

加えて質屋がお金を貸し出す利率は、消費者金融を規制している貸金業法とは異なり、質屋営業法という法律で定められているのも違う点。

こちらはなんと年利109%程度までの設定が認められているので、実質18%以下で借りることが出来る消費者金融よりも圧倒的に高い金利負担を求められることもあるので注意が必要です(実際には年利換算で30~80%程度を設定をしている質屋が多い模様)。

  • 貸金業法:実質年利18%以下の金利設定しか出来ない
  • 質屋営業法:年利109%の金利設定が可能(そこまで高い業者は稀)*1

質流れになるのは借入から3ヶ月後:

質屋の基礎知識、最後は質流れについて。

質屋では前述の担保のことを「質草(しちぐさ)*2」と呼ぶのですが、この預けた質草はどのくらいで質屋側の所有物になってしまうのでしょうか?

これについては3ヶ月が基本。つまり担保を質屋側にあずけてから3ヶ月、返済しないままにすると、その預けた担保を質屋側に取られてしまうことになるのでご注意ください(質草を取られる代わりにお金の返済は免除される)。

これを業界用語で質流れ(しちながれ)と呼びます。

質流れを防ぐには?

反面、どうしても担保を取られたくない…という場合は、金利のみを質屋に返済することで質流れを先延ばしすることも可能。

  • 返済をせずに3ヶ月経過:質流れ
  • 3ヶ月以内に金利のみ返済:質流れを防げることも

業者にもよりますが1ヶ月分の金利を払えば1ヶ月、2ヶ月分なら2ヶ月ほど質流れ時期を延長してもらえるので、どうしても…という場合は質屋に相談をしてみてください。

買取と質屋を兼ねてる業者は多い:

東京などの首都圏だと大黒屋、九州だと高山質店などが有名ですが、これら大型の質屋さんでは質を預けてお金を借りられるだけでなく、貴重品の買取も同時に受け付けてくれます。

そのため、最初から保有品を手放すつもりがあるなら、質ではなく買取サービスのほうを利用してしまうのが何かと楽ちん。返済義務もなければ金利や質流れを気にすることもないので便利ですよ。

質屋を使うメリット:

Japanese Yen Bills

ここまで質屋の仕組みについて紹介させていただきましたが、正直、質屋を使うメリットは今やほとんどありません。

なにせ消費者金融や銀行カードローンを使えるのであれば、無担保&低金利でお金を貸してもらえるので、わざわざ質屋を使う必要性はなし。それらの業者を使うほうが数倍お得でしょう。

  • 消費者金融:低金利&担保不要
  • 質屋:高金利&担保必要

しかし、考え方次第では質屋にも利用メリットも存在。参考までにいくつかそのメリットを紹介させていただきます。

ブラック属性でも使える:

質屋最大のメリットは、すでに消費者金融やクレジットカード会社からお金を借りることが出来ない、ブラック属性の方でも問題なくお金を借りることが出来るという点ですね。

これは質屋のビジネスモデルを考えれば当然の話で、担保となる質草に価値がありさえすればお金を貸せるため。

結果、他でまったく相手にされない方でも質屋ならお金を貸してくれるため、担保価値のある貴重品を持っている方は最後の望みとして質屋を活用してもらえればなと思います*3

個人信用情報機関に掲載されないのもメリット:

また、ブラック属性でもお金を借りられる…ということは、CICや全銀協といった個人信用情報機関に借入履歴が掲載されないということでもあります。

まぁほとんどの方に利用メリットはありませんが、例えばこれから住宅ローンを借りる予定があるとか、どうしても欲しいクレジットカードがある…という方などは、うまく質屋さんからお金を借りて、その場を凌いでみるのも手かもしれませんね。信用情報を傷つけることなく、お金の調達が出来ますよ。

取り立てがない:

質屋のメリット2つ目は、消費者金融やクレジットカード会社とは異なり、お金の取り立てがないということ。

これも質屋のビジネスモデルを考えてもらえればわかりやすいのですが、質屋は「別にお金を返してくれなくても良い」と思っているため、わざわざみなさんのところに取り立てに行くことはないのです(返済されなければ質流れ=質屋の所有物になるだけ)。

  • 返済される:金利分だけ儲かる
  • 返済されない:質流れになるので儲かる

そのため、『お金は借りたいけど取り立てが怖い』と思っている方は、質屋を活用するのが良いかもしれませんね(消費者金融の取り立てについては下記記事も参考に)。

news.cardmics.com

家族にバレない:

最後はこれ。質屋のビジネスモデルは前述のように取り立てをすることも、ハガキによる督促を行うこともないので、質屋からお金を借りたとしても家族にバレることはないというのは大きなメリットかもしれません。

しかしまぁ、家族に黙ってお金を借りるという行為自体は、あまりおすすめするものではないので、そこまでしかお金が必要ならば一度、家族や両親に相談するほうが良いかもしれませんね。質屋の金利は決して低くはないのでご注意ください。

以上、知ってるようで知らない、質屋のビジネスモデルをわかりやすく解説…という話題でした。

参考リンク:

どうしてもお金を借りなくちゃいけない…という方は、下記記事を通してほんとうに借りなくちゃいけないのか?ということを確認してみてください。やり方次第では借金をせずに乗り切ることも可能ですよ。

news.cardmics.com

*1:質屋営業法で定められている金利は法律違反じゃないか?という議論もありますが、現状では確実に違法とはいえない状況にあるようです(最高裁の判決もバラバラ)。今後、仮に違法と認められるようなことになれば、質屋も過払い金返還請求の対象になるのかもしれませんね。

*2:質種や質物などと呼ぶ地域もあるようです。

*3:結婚指輪を担保にお金を借りる…なんて方もいますが、くれぐれも質流れさせないようにご注意ください。一番理想的なのは質屋すら使わないことですよ。

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