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現金払いお断りのファミレスに行ってきた感想まとめ!現金決済不可が浸透するまでの人件費抑制効果は低そうですが、今後に期待です。

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2017年11月6日にオープンした、現金払いお断りのファミリーレストラン『ギャザリング・テーブル・パントリー』。

これは記事ネタとしても非常に面白いなと思ったので、早速、東京都日本橋馬喰町にあるお店まで足を運んでみました。今回はその雑感を記事にしてみたいと思います。

現金払いお断りのファミレスの感想:

店の外に『×現金』の文字あり:

まず、ギャザリング・テーブル・パントリーのお店の外には、下記のように『キャッシュレスチャレンジのご案内(現金払いお断り店舗に挑戦)』という文字が掲げられています。

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ただ残念ながら『×現金』の文字が小さくて、お店を訪れるお客さんすべてがこれを認識できるか…というとかなり疑問。

せっかく現金払いお断りのファミレスを運営するなら、もう少し『×現金』の文字を大きくするなどしないと、クレジットカードや電子マネーを保有していない方の入店も多くなってしまうんじゃないかな?と思いました。

店舗に入ると店員が確認:

一通り、お店の外を撮影した後、店舗に入ると今度は店員さんが近づいてきて、『当店は現金払いが使えない店舗ですがよろしいでしょうか?』といった感じの確認をしてきました。

ここで要するに『現金が使えない』ということを客側に認知させるのだとは思いますが、個人的にはこの確認作業が必要な時点であんまり人件費削減にはつながっていないのかな…という気はしましたね。

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しかし、この作業を適当にしてしまうと現金のみしか保有していないお客さんによるクレームを招くだけなので、店舗経営側としてこの作業だけは省くことは出来ないと思います。

  • 確認をテキトーにする:後ほどクレームになる
  • 確認をしっかりする:人件費はかかるけどクレーム抑制

そういった意味でも、店舗外の看板を改善する余地ありですね(入店前に現金払いお断りだということをもっと周知させられる何かが欲しいということ)。

注文はタブレット端末から:

そんなこんなで席に付くと、今度は店員さんがタブレット端末を持って登場。

個人的には席ごとにタブレット端末が設置されている居酒屋のようなイメージを想像していたんですが、ギャザリング・テーブル・パントリーでは大きなカウンター・テーブルにお客さんを座らせて、そのお客さんごとにタブレットを渡す仕様のようです(店舗奥にタブレットが集められていて、お客さんが来たらそれを1個ずつ渡すスタイル)。

  • 居酒屋でのタブレット:席にタブレット端末が設置済み
  • このファミレス:お客さんにタブレットを渡すスタイル
肝心のメニューはちょっと少なめ:

ここで気になるメニュー数ですが、こちらはちょっと少なめな感じ。

デニーズやガストといった店舗のように、大量のメニューが用意されているわけではないので、この辺はあんまり期待しすぎちゃダメかもしれません。

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ちなみにタブレット端末で食事を注文するスタイルについては、タブレットやスマホに慣れた私たちからすると苦でもない作業なんですが、私の近くに座っていた初老の男性は非常に苦労していました。

最終的には店員さんが付きっきりで注文を手伝っていたところを見ると、客側が慣れるまではこちらも人件費抑制効果はほどほどなのかも。

  • 若年層の客:タブレット導入による効果が大きい
  • 年配の客:タブレット導入は逆効果になることも

加えてギャザリング・テーブル・パントリーでは上記写真のように「おしゃれなメニュー表示」にこだわってしまった結果、どこをクリックしていいのかわからないというのもまた、年配者の方には難しいのかなーと思いましたね。

要改善です(可能ならメニューを2種類用意して若年層向けと高齢者向けを切り替えられると、老若男女に優しいメニューになるはず)。

支払いはテーブル会計:

では、肝心の会計作業はどんな感じかというと、これは楽天ペイを利用したテーブル会計です。

タブレット端末で『会計』ボタンを押すと下記写真のように店員が決済端末を持って席にやってくるので、そこでクレジットカード払いか電子マネー払いかを選択。クレジットカード払いなら4桁の暗証番号をその場で入力して会計が終了…という流れになります。

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こちらについてはオープン間もない店舗にしては非常にスムーズだったんですが、個人的には客側がタブレット端末を操作してそのまま決済するんじゃないかと思っていただけに、人件費抑制効果がどのくらいかについては気になるところですね。

  • 私の想像:客側がタブレット端末を操作して会計
  • 実際の店舗:会計を押すと店員がやってきてそこで会計

それでもまぁ、現金貨幣を取り扱わないというメリットは多いと思うので、キャッシュレスに挑戦する意味はあるのでしょう。

目の前で決済してくれるのも有り難い:

ギャザリング・テーブル・パントリーの決済方法で、いいなぁ…と思ったのは、クレジットカード払いであっても目の前で処理をちゃんとしてくれること。

通常のレストランや居酒屋だと、一旦店員にクレジットカードを預けて店の奥で決済処理をし、その後、レシートに署名サインをする形で決済が行われるのですが、これだとどこでスキミング詐欺(カード情報を盗まれること)をされるのかわからないというデメリットがありました。

その点、前述のようにこのファミレスでは店員が目の前でカード決済をしてくれるので安心そのもの。カード番号を盗まれることはまずないように思います。

ロイヤルホストのお偉いさんに話を聞いてみた:

最後に。

ギャザリング・テーブル・パントリーで食事を済ませ、さぁ帰ろうとしたところ、店の外にロイヤルホストを運営しているロイヤルホールディングスのお偉いさんらしき方が居たので、ちょっと話を聞いてみました。

その方によると、やはり現金払いお断りの店舗を出店することに社長をはじめ役員は皆、最初、大反対だったそうです。

しかし、時代に合わせた挑戦をしたいという気持ちと、主婦層をはじめとした「キャッシュレスで食事を済ませたい」という要望を取り込んだ店舗をオープンしてみたら面白いんじゃないか…と役員を粘り強く説得しつづけた結果、やっとのことで出店できたという話でした。

現金社会に一石を投じる店舗に:

ただ、苦労したかいもあって、ギャザリング・テーブル・パントリーの開業は現金社会の日本に一石を投じる結果になりましたよね。

NHKをはじめFNNニュースやワールドビジネスサテライトなどでニュースになり、弱小ではありますが当サイトのようなブログメディアもどんどん記事にしている状況があることを考えると、『現金払いでいいじゃないか』という日本の状況にもこの先、少しは変化は生まれていくのかもしれません。

さてさてどうなることやらですが、個人的には全面的にこの挑戦を応援していきたいなと思います。

以上、現金払いお断りのファミレスに行ってきた感想まとめ!現金決済不可が浸透するまでの人件費抑制効果は低そうですが、今後に期待です…という話題でした。*1

参考リンク:

現金払いの扱いをやめるだけで、店舗経営には大きなメリットあり。『さすがに現金払いお断りは無理だけど、うちの店もこの機会にクレジットカードや電子マネーを導入してみたい』という方は、下記記事も参考にしてみてくださいね。

news.cardmics.com

*1:脚注でちょこっと書きますが、ギャザリング・テーブル・パントリーの店内にいるお客さんは、そのほとんどが新聞社、銀行やカード会社などの業界関係者ばかりでしたね。一般のお客さんは2~3組しか見当たらなかったので、ある程度、話題が一巡した後にどこまで集客できるかはひとつの課題になりそうな感じです(平日のオープン時間が15時からと、昼の混雑時間を敢えて避けている状況なので、客数が少ないのは仕方ないところなのかも?しばらくは採算度外視でクレームの出ない店舗運営を行っていくようです)。

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