クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

ヤフーが買収するKCカードは、もともと楽天カードを発行していた企業(楽天の子会社)!その波瀾万丈の歴史を解説します。

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photo by Hubert Burda Media

2014年6月25日付でにプレスリリースされて話題になっている、ヤフーのKCカード買収のニュース。正確にはKCカードが作る新会社の買収になりますが、実質的にはKCカード買収となんらかわりはありません。

新設会社のケーシーは、KCカードの社員・顧客・ブランドを承継する。クレジットカード事業へ参入する環境を調える施策の一環で、クレジットカードの発行を担う。クレジットカードのブランド名に「KCカード」を使うかは未定という。 

なぜ敢えて会社を新設するのか?

そんな形でKCカードのほぼすべてを買収するはずのヤフーですが、なぜ敢えて、新設会社を設立してもらった上で買収するんでしょうか?

そんな面倒なことをせずにKCカードそのものを買収して社名を変更したほうが、既存顧客やKCカードの決済網を利用している加盟店などにも都合が良いはず…。そのまま新設会社に顧客を引き継ぐといっても、普通に考えれば顧客側への通達が必要なるために、それなりのロス(解約など)が出てしまうと思うのです。

楽天KCだった過去が影響?

これってもしかするとKCカードが過去、楽天の子会社だったことが影響してるんじゃないかな?…と。もちろんそんな単純なプライドだけの理由でヤフーがお金を無駄にするとは思えませんが、多少は影響したんじゃないかなと思えてしまいます。

そこでちょっと雑談がてら、KCカードの波瀾万丈の過去をWikipediaから引用させてもらいますね。

KCカードの波瀾万丈まとめ:

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photo by priceminister

もともとは国内信販:

KCカードはもともと、国内信販という名前のクレジットカード発行会社で、九州を地盤にそれなりに強い影響力を持つ会社でした。九州出身の方であれば、国内信販って名前を聞いたことがあるという方も多いことでしょう(テレビCMもひんぱんに流れていたようです)。

1963年4月26日に鹿児島信販として設立。その後、国内信販を合併し、国内信販株式会社となった。KCを通称とする、九州を地盤とする中堅の信販会社であった。

2005年に楽天が買収:

その後、2005年に楽天が国内信販を買収し、楽天KCという社名に変更。その際、国内信販はネット専業のクレジットカード会社になるため、不要なオートローンの貸出業務などの部分はオリコに売却しています。

2005年6月に楽天が買収し、2005年10月1日に商号を楽天KC株式会社に変更。2006年11月1日に吸収分割し、個品あっせん(クレジット)事業を株式会社オリエントコーポレーションに承継させ、ネット系クレジットカード会社に転換した。

2011年に楽天カードを分離:

そして2011年には、楽天が楽天カードなどの旨味の部分を抜き取り、残りの部分をJトラストに売却(楽天側にそのまま残った社員も多数)。

楽天としては単純に、楽天カード発行業務に特化したかったんでしょうね。それが現状では吉と出ているあたりはさすがだなぁ…といえます(とはいえ、この時に楽天は1,000億円近い損失を出した)。

2011年6月2日に楽天KCの親会社であった楽天が、過払い金請求の負担(長期間グレーゾーン金利で貸し付けていた国内信販時代によるものと推測される)と改正貸金業法による収益上の懸念などを理由に、楽天KCが行っている事業のうち「楽天カード」と「楽天VIP Loan Card」「楽天KCタクシーチケット」を除く全ての事業について、他のノンバンクを次々と傘下に収めた持株会社Jトラストに総額415億円で売却する、と発表した。 

2015年、ヤフーに売却?

そうして楽天カードの発行&管理業務を失ったKCカードはJトラストに売却された後、今回のニュースの通りになるのであれば、2015年1月には今度はヤフーに売られることに。楽天からヤフーとは、なんとも面白い流れです(楽天カード発行のノウハウも、多少は残っていると思われる)。

KCカード株式会社は「KCカード」ブランドを中心とした一部の事業を会社分割によりケーシーに承継し、これをヤフーが譲り受ける形となる。ヤフーは決済金融領域を新たな事業の柱とするべく、ケーシーの経営権を獲得し、これまで培ってきたインターネットの技術力や100を超える自社サービスとのシナジーに加えて、Tポイントとの連携を強化することにより、利用者や加盟店に対して付加価値の高いサービスを提供すると説明している。

ネットの世界を支えてきたカード会社:

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photo by Danny Choo

こんな感じで結果として様々な会社に振り回されているKCカード(元、国内信販)ですが、これを肯定的に考えれば、日本のネット業界を支えてきた黒子のような存在…と言うことも出来るのかもしれません。

今度はYahooグループの一員として、楽天カードのライバルとなるようなクレジットカード発行に期待したいところですね(その後に発行されたヤフージャパンカードの詳細は下記リンク先より)。

以上、ヤフーが買収するKCカードは、もともと楽天カードを発行していた企業(楽天の子会社)!その波瀾万丈の歴史を解説します…という話題でした。

参考リンク:

国内信販が過去に担当していた楽天カードを持ちたいけれども、正直、口コミや評判が悪くて悩んでいる…という方は下記記事も参考に。楽天カードがどうして批判されているのかをわかりやすく解説しています。

news.cardmics.com

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