クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

月をまたいた延滞のほうが重い延滞になる?あまり知られていない、「クレジットカード代金の延滞はいつから問題になるのか」を解説。

Balancing The Account By Hand

なにやら要望を受けたので、下記記事にて言及されている「月をまたぐ延滞は、当月中の延滞よりも重いのかどうか」についての記事も書いておこうと思います*1

その「延滞」についてだが一口に延滞といっても「軽い延滞」と「重い延滞」がある。

前述の通り今はどこの会社もなんとかして金を貸したいので「軽い延滞」なら審査基準や金額によっては見逃されることがあるが、「重い延滞」の場合は一発アウトだ。じゃあその軽いと重いの境界線はどこにあるのかということだが、(全てがそうとは言えないが)「月をまたいでるかどうか」だ。

つまり「9月の返済分を10月まで滞納した」という状況だ。

ここで注意しなければいけないのは、「何日滞納したか」ではなく「月をまたいだかどうか」で判断されるということだ。つまり「9月1日の返済分を9月30日まで滞納」より「9月30日の返済分を10月1日まで滞納」の方が「重い延滞」だ。

なので延滞が怖い人は(任意で指定できるなら)引き落とし日を月初にしておくのをオススメする

重い延滞と軽い延滞はあるにはある:

まず、重い延滞と軽い延滞はあるのかというと、これはあるにはあります。

それが個人信用情報機関に「異動」が記録されるかどうか。…といっても、個人信用情報機関ってなんだ?という方のほうが多いと思うので、よくわからないという方は下記記事より先にお読みください。

つまりざっくりと説明するとただの延滞ならカード会社によって立場は異なりますが、1度や2度、起こしてしまったとしてもそれほど問題視されることはありません。

しかし、この「異動」という記載がCICなりJICCに登録されてしまったら、その後はもうどこのクレジットカードも住宅ローンも自動車ローンでさえも、組めなくなると思ってOK。これがいわゆる「重い延滞」です。

事故状態にどうしたらなるのか?

では重い延滞をしてしまい、異動が記録された「事故状態」にはどうしたらなるのか?これは私よりも下記サイトのほうが専門的。実際にクレジットカード会社のコールセンターに勤務されていた方の記述です(ここでいう金融ブラック=異動です)。

私がクレジットカードや消費者金融のコールセンターで勤務して督促発信をしている時によくお客さまから聞かれた事は「延滞はいつから本当にまずいのか?」というご質問です。

本当にまずいのか?とお客さまに聞かれても、こちらとすればそもそもお約束の日を1日でも遅れたらまずいわけですが、お客さまからすれば「金融ブラックになるのはいつからか?」を正確に聞きたいわけですね。(中略)

CICやJICCや全国銀行個人信用情報センター(KSC)と言った指定個人信用情報機関が金融事故扱いとする正確な定義は「返済日から61日以上、または3ヶ月以上の支払遅延(延滞)があるものまたはあったもの」としています。

要するに支払期日から61日目には債権者である金融業者はCICなどの指定個人信用情報機関に「異動」と登録する権利を有しています。

引用部分にもあるように61日以上の支払い遅延がある場合には、俗に言うブラックリストに掲載される形になるというだけなので、月を越えようが越えまいが延滞は延滞に過ぎません。

ただそれじゃ61日未満の延滞なら「軽い延滞」なのかというとそうではなく、楽天カードのように1日や2日の支払い遅れで強制解約させられるクレジットカード会社もあれば、1度や2度なら温情で見逃してくれるところ、1度目からしっかりと個人信用情報に「A(延滞マーク)」を付けてくるところ…などなど、あくまでクレジットカード会社次第。

仮に「A」マークを付けられてしまうと、クレジットカード会社や住宅ローン審査等で審査落ちしてしまうケースもちらほら出てくるので、やはり「A」マークを付けられないことが重要になってくるのですね。当然、延滞は1日でも良くはないのです。

冒頭の記事の方はAマークのことを言ってる?

ちなみに冒頭の記事の方はもしかするとこの「A」が個人信用情報機関に登録されるかどうかの話をしている可能性も考えてみましたが、月を越したからAが記録されるとか、月を越さないから30日延滞してもAが付かない…なんてことはありません。

これは基本的にクレジットカード会社のスタンス次第の話でしかなく、たとえば前述の楽天カードは27日引き落としですが、28日に払っても強制解約されるケースもあるなど、月をまたがなければセーフということはないのです(当然、1日間延滞よりも、30日延滞のほうが問題視される)。

  • 1日支払いのカードを30日間延滞:どんな場合でもAマークが付けられる可能性大
  • 27日支払いのカードを4日間延滞:1度だけならAマークは見逃される可能性大(楽天カードなどのように、延滞によってカードを没収されることも)

あとついでに言うなら楽天カードがなぜ1日でも延滞を許さないのかというと、これは楽天がイジワルしてるとかそんな幼稚な話ではなく、楽天カードが主に信用力の低い方にクレジットカードを発行しているため。

これが信用力が高い人にしかクレジットカードを発行していない会社であれば3~4日遅れても心配はありませんが、年収100万のフリーター等の場合には1日の支払い遅れでも死活問題になりかねないので即、強制解約としているのですね(詳しい審査ガイドは下記記事にて)。

  • 信用力の高い人が延滞:多少遅れてもそれほど心配ない
  • 信用力の低い人が延滞:少しの遅れでも心配

news.cardmics.com

冒頭の記事の方は修正済:

Credit Card With Money Ver3

最後に。

冒頭の記事には当初、「親族が暴力団などの反社会的勢力の関係者なんて場合は一発アウトだ」という記述が書かれていて、これを鵜呑みにした方がとんでもなく多かったようですが、実際には当人も書かれている通り、審査部の方ではないので100%正しい情報ではありません。

その後、本文中に追記という形で下記の記述が加えられているので、もし間違って覚えてしまったという方は知識の修正をお願いできればなと思います(そもそも組員の親戚として警察にマークされている=真っ黒)。

反社に関しては本人や勤務先、具体的な使い道が決まってるなら支払い先も、が危険人物データベースみたいなのに登録されてなければ問題ない。

つまり小額の借金やクレカ程度で親戚を遡って調査したりはしない。なので本人自身が警察等に「こいつは増田組の組員の親戚」みたいにマークされてなけりゃ大丈夫。

詳しくは先ほど書いた記事もあわせて参照に。

以上、月をまたいた延滞のほうが重い延滞になる?あまり知られていない、「クレジットカード代金の延滞はいつから問題になるのか」を解説…という話題でした。

文末コメント:

今日の朝も書きましたが、はてな匿名ダイアリーにかかれている情報=正しい…みたいな感覚をお持ちの方が多いように感じました。もしかすると「金貸しだが」という肩書を信用してしまった方が多いだけかもしれませんが、かなり多くの方に誤った金融知識が広まってしまったのは残念でなりません(修正にお付き合いいただける方は、当記事の拡散に協力をいただけると嬉しいです)。

もし、もっと詳しくクレジットカードを知りたくなった…という方がいれば、下記記事などもあわせて読んでみてくださいね 。一緒に日本人全体の金融リテラシーをあげていきましょう!

news.cardmics.com

*1:読みやすさの都合上、一部、引用部分に句読点を加えさせてもらっています。

PAGE TOP