クレジットカードの読みもの

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JPモルガンのパラジウムカードは、ブラックカードよりも上の格付けを持つクレジットカードなのか?そのグレードをわかりやすく解説します。

JP Morgan

ちょっと前に話題になった、ブラックカードよりも上のステータスを持つんじゃないかと言われているJPモルガンのパラジウムカード。

ゆかしメディアによると、資産30億円以上を持つプライベートバンク利用者ではないと作れないカード…とのことなのですが、このパラジウムカードはほんとうにそんな凄いクレジットカードなのでしょうか?

今回はパラジウムカードの概要を調べた上で、このカードがブラックカードよりも上のグレードなのかどうかを解説させてもらえればと思います。

米金融大手JPモルガンが、プライベートバンキング部門(PB)顧客で、3000万ドル(約24億円)以上の資産を持つ人を対象にしたパラジウム製のクレジットカードを発行することになった。(中略)

有資格者は、JPモルガンのPB部門の顧客で、なおかつ資産3000万ドル以上と相当ハードルが高く、アメックスセンチュリオン以上の難関でもある。年会費は600ドルと高いものではないが、使用の上限額はないという。

パラジウムカードはJPモルガン発行:

まず、気になるJPモルガン パラジウムカードの画像は下記の通り。ちょっと見ただけでも、なんとも凄いカード…という印象がありますね。

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実際、パラジウムカードの存在が知れ渡るキッカケになったニュースが流れた時には結構話題になり、様々なサイトでその後、ブラックカードよりも上のパラジウムカードが存在する…と紹介されました。

みなさん、なんだかんだでブラックカードなどのセレブ向けステータスカードに興味があるようです。

パラジウムカードについて詳しく調べてみた:

ではこのパラジウムカードは本当にブラックカードよりも上の格付けを持つクレジットカードなのでしょうか?

私もパラジウムカードに興味があったので、これらの情報は正しいのかどうか英語サイトを調べてみました。たぶん、この辺のサイトの情報を受けて、みなさん記事やニュースを書いている模様。

これらに、JPモルガンのプライベートバンク利用者は平均資産が30億円とか、このカードを持つとどうなるのか…などが書かれているので、元ネタは確実にここですね。

いくつか疑問に思う部分アリ:

これを読んだ上で、いくつか疑問に思ったのは主に3つ。

まず、パラジウムカードの年会費が600ドル(約7万円)と安い点。いくらプライベートバンク利用者という優良顧客相手のクレジットカードとはいえ、超富豪を相手にするわけですから、もう少し年会費をとっても良いんじゃないかな…と思います。

高い年会費を取らないということは、もしかすると噂ばかりが先行してしまっただけで、実際にはそれほど発行難易度が高いカードではないのかもしれません。また、本当に発行難易度が激ムズであるなら、YouTubeに動画があがっていたり、画像検索でパラジウムカード券面がたくさん出てくることが説明できないとも思います*1

  • そんな資産家しかパラジウムカードを持てないなら、発行数は極端に少ない&YouTubeにて公開されている可能性は低い

資産30億はあくまで平均値:

2つ目が30億円の資産を持つ…というのは、あくまで平均値なので、実際にはもう少し少ない金額でもJPモルガンのプライベートバンク部門にお世話になることが出来るんじゃないかな?という点。

ゆかしメディアのいう、資産が最低30億円ないと作れないカードというわけではどうやらなさそうです。

  • 正解:平均が30億円のプライベートバンク利用者が作れる
  • 不正解:最低30億円ないと作れないプレイベートバンクカード

加えて平均30億…というのは、こういうプライベートバンクの場合、だいぶ超お金持ちの存在によって引っ張られてしまうもの(数千億円持っている人が1人いると、平均値があがってしまう)。

中央値でいうとたぶん5~6億円…というのがせいぜいなんじゃないんでしょうか?たぶん資産を2~3億円持っている方であればJPモルガンのプライベートバンク部門にお世話になることは出来ますし、それイコール、パラジウムカードを十分に作成できる可能性があると思われます。

利用限度額が存在しないわけがない:

Chase

最後はこれ、いくら超富裕層向けのクレジットカードであったとしても、利用限度額が存在しないわけがないということ。

アメックスのセンチュリオンカードやダイナースクラブカードなんかでもよく言われるこの「利用限度額なし」という噂ですが、そもそもクレジットカードの仕組みを理解している方であればこんなものありえない話です。

これはちょっと考えてもらえればわかりますが、例えば30億の資産を持っている人が500億の豪邸をクレジットカード払いで買えてしまったら大変なことになりますよね。間違いなくその購入資金をクレジットカード会社は回収することができず、結果的に企業そのものが破綻してしまう可能性がある以上、利用限度額が存在しないなんてのは所詮は都市伝説なのです。

  • カード会社はお金を回収する必要性があるので、いくらお金持ちであっても無制限にクレジットカードを使わせることはありえない

結論。ゆかしメディアの記事に書かれているパラジウムカードについての解説は、この3つの点でちょっとおかしいなと思います。たぶん実際には単にパラジウム合金でできているだけのブラックカード…とするのが正しそうな感じですね。

以上、JPモルガンのパラジウムカードは、ブラックカードよりも上の格付けを持つクレジットカードなのか?そのグレードをわかりやすく解説します…という話題でした。

まぁ…どちらにせよ、パラジウムカードは我々、一般庶民が作れるクレジットカードでは無いことだけは間違いありませんよ(苦笑)。

参考リンク:

パラジウムカードも魅力的ですが、日本在住の社会人の方で、ステータスカード保有を夢見ている方はまず、プラチナカード発行&入手を目指しましょう!ここからがステータスカード道のスタートですよ(詳しくは下記記事にて)。

news.cardmics.com

*1:同様に発行&入手が難しいと言われている、アメリカン・エキスプレス・カードのセンチュリオンカードの画像や動画はそれほど出回ってはいません。こちらのほうが歴史が古いにも関わらず、この差はなぜなのか、パラジウムカードがブラックカードよりも上のグレードだとしたら説明がつかない状況です。

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