クレジットカードの読みもの

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NTTドコモがQRコードを使ったスマホ決済を2018年にも開始へ!QR決済の利用金額は、ドコモ携帯料金と一緒に請求される仕組みです。

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NTTドコモが中国で広く普及しているQRコード決済を、2018年はじめにも日本市場に導入する方針を持っているようです。SankeiBizが報じました。

NTTドコモが、QRコードの読み取りで買い物代金を決済するサービスを来年3月末までにローソンなどで始めることが13日、分かった。利用者は、店頭でスマホのアプリに表示したQRコードを読み取ってもらうことなどで代金支払いが完了する。

携帯料金と一緒に支払い可能:

日本市場ではすでに楽天ペイLINE PayOrigami PayなどでQRコードを使った決済が導入されていますが、普及しているか…といえば微妙なレベル。

先日やっと、楽天ペイがコンビニ大手のローソンで利用開始になったことで、今後の普及に期待できるかな…と思える程度になったくらいです(詳しくは下記記事を参照)。

ここに携帯キャリア最大手のドコモがQRコードを使ったスマホ決済市場に参入してくるとなるとなれば、一気にスマホ決済が有力な支払い方法になる可能性大。しかも利用代金は携帯料金と一緒に払えるのは使い勝手の面でも非常に魅力的でしょう。

代金は毎月の携帯電話料金と一緒に支払う。国内のQR決済は、中国より普及が遅れているが、携帯電話最大手のドコモの参入で普及に弾みがつきそうだ。

ドコモの囲い込みが気になるところ:

反面、今回のQRコード決済はNTTドコモの携帯電話を利用している人しか使うことができない決済サービスになりそう…というのが懸念材料。

要するにauやソフトバンクなどの他の携帯電話を利用している方は利用することが出来ないので、ごくごく一部の方のみしか使わない可能性も高そうなんですよね(過去に普及しれなかったDCMX miniの二の舞い?)。

加えてドコモ料金と一緒に支払い可能…ということは、言い換えると5万も10万も使えないサービスになりそうということ。

NTTドコモではドコモ携帯利用者に対してクレジットカード等のように与信*1を行っているわけではないので、せいぜい月間2~3万円くらいまでしかこのサービスを使わせることが出来ないと思われます。

  • クレジットカード:利用限度額の範囲内で自由に買い物ができる
  • ドコモのスマホ決済:利用額の回収が難しいので、せいぜい月2~3万円程度しか使わせることができない(クレジットカード登録も不可)

ドコモが計画しているQR決済は、毎月の携帯電話料金と合算して代金を支払う仕組みのため、クレジットカード登録などは不要だ。

つまり、仮にドコモ独自のQR決済が開始されたとしても、かなり限定的なサービスになってしまいそうな感じ。日本全国で使う方が続出するような、爆発的な普及は期待できないことでしょう。

ほぼローソンでしか使えない状況:

更にもうひとつ。

否定的な意見ばかりで申し訳ないのですが、この類のQRコード決済に積極的なのって、現状、大手ナショナルチェーンではローソンくらいなんですよね。

まぁそのうち、中国人観光客を狙ってセブンイレブンやファミマでの導入もありえますが、それでもコンビニ限定の話。

スーパーマーケットやファーストフード店での導入事例はほとんどないので、QRコード決済を使いたくても使えない…そんな状況になりそうなんです(マクドナルドやモスバーガーが最近、新しいクレジットカード決済を導入しましたが、あれもQRコード決済には非対応)。

  • コンビニ:QR決済に対応しているのはローソンのみ
  • スーパーマーケット:イオンをはじめ、どこも対応していない
  • ファーストフード:ケンタッキー等の一部店舗
  • 衣服:ユニクロや無印良品の一部の店舗

実際、楽天IDさえ持っていれば誰でも使える&そのままクレジットカード決済できる楽天ペイが普及しきれないのもこの理由。

ここが解消されない限りには、いくら中国での成功例を元に日本でビジネスをはじめようにも、なかなかうまく普及していかないんじゃないかなと私は思います(逆に言えば加盟店が増えるなら普及の可能性も高いということ)。

iDはどうするんだろうかという話も:

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最後に。

NTTドコモといえば、三井住友カードと提携をして開始したiD(アイディ)という電子マネーも有名ですが、もしドコモがQRコードによるスマホ決済普及に舵を切った場合にはどうするのか、その辺も気になりますね。

iDやQR決済と違って導入には初期投資が必要な決済手段。そのため、10年以上かかっても普及しきれているとは言いにくい状態があるんですが、さてさて、注力をやめるのか、それとも両方に注力するのか、一体どちらなのか気になるところです*2

  • 新しいQR決済:店舗側の初期費用が少ない
  • 従来のiD決済:店舗側の導入費用が高い

誰でも使えるサービスにしてほしい:

なんにせよ携帯キャリア1社で支払い手段を囲い込むことにメリットはないと私は思うので、ドコモさんには是非、QR決済をはじめるなら他社携帯でも使えるような仕組みにしてほしいなと切に願います。

そうじゃないと日本にまた新たなガラパゴス決済手段が誕生して終わるだけ…ですね。以上、NTTドコモがQRコードを使ったスマホ決済を2018年にも開始へ!QR決済の利用金額は、ドコモ携帯料金と一緒に請求される仕組みです…という国内ニュースでした。

参考リンク:

iDを導入するにしろ、QR決済を導入するにしろ、そしてクレジットカード決済を導入するにしろ、店舗経営者にとってもはやタブレット端末は必需品になってきましたね(なぜタブレット端末が必要なのかは下記記事などにて)。

そのうち、田舎の古びた駄菓子屋にもタブレットが設置される時代になるのでしょうか…。『おばあちゃん、アメちょうだい!』『あいよ、このQRコードをそのキッズ携帯で読み取ってな!』という未来が目に浮かびます(嘘)。

news.cardmics.com

*1:クレジットカードでは入会時に、申し込み希望者の信用力に併せて利用可能な範囲(利用限度額)を決めています。つまりお金持ちなら100万円までとか、学生なら10万円までとか、それぞれにクレジットカードの限度額を設定しているのですが、NTTドコモの場合にはドコモ携帯利用者である…という情報しか手元にないので、仮にスマホ決済を開始したとしても10万も20万も買い物で使わせることは出来ないのですね。

*2:iDも現在ではアップルペイ経由で他社に決済サービスを提供していますが、当初はドコモ携帯利用者&特定クレジットカード保有者のみのサービスで、auやソフトバンク携帯利用者では利用できなかった状況がありました(これが普及を妨げた?)。

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