クレジットカードの読みもの

専門家がクレジットカードや電子マネーをわかりやすく解説していくサイトです。

佐川急便やクロネコヤマトの代引きってクレジットカード払いできる?代引商品が届いた時に、VisaカードやJCBカードが使えるか解説。

[PR] 運営維持のため一部広告リンクを設置(詳細

街中でカートを押すクロネコヤマト配達員の画像

『通販サイトでの支払いを代引きにしたら、受け取り時にクレジットカードって使えるの?』

今回はそんな疑問を抱えている方向けに、代引き時のクレジットカード払いをわかりやすく解説してみたいと思います。

できれば配送時に対面でカード決済したい方は参考にどうぞ。

代引きでクレジットカードが使えるか解説:

代引きでクレジットカード払いは使える:

まず、結論から先に行ってしまうと、クロネコヤマトでも佐川急便でも、代引きで届いた商品をクレジットカード払いすることは可能です。

  • クロネコヤマトの代引き:カード決済OK
  • 佐川急便の代引き:カード決済OK

それゆえ、どうしてもネット上で自分のカード番号や有効期限を入力したくない方は、代引きでクレジットカード払いできる通販サイトを選んで買い物をすればOK。

そうすればヤマト運輸や佐川急便の配達員を前にして、玄関先でクレジットカードが使えます。

代引きでカード払いが使えないお店も多い:

ただ、ここからがちょっと難しいところなんですが、代引時にクレジットカード決済できるのは「出荷人がクレジットカード払いOK」に設定していた場合のみ

  • 出荷人がカード払いOKと設定:代引きでカード払いOK
  • 出荷人がカード払い不可と設定:代引きでカード払いは使えない

要するに商品を出荷する側の企業や人が、「代引きは現金払いのみだよ」と設定していたらクレジットカードが使えないってこと。

この場合は諦めて、現金で支払いするしかないのです。

公式サイトにも記載あり:

実際、佐川急便のe-コレクト(代引き)の公式ページにも下記の記述あり(こちらより引用)。

代引金額のお支払い方法は、現金・クレジットカード・電子マネー・デビットカードよりお選びいただけます。

あらかじめ、荷送人さまにお支払い方法をご指定(現金のみ/カード決済)いただくことも可能です。荷受人さまへ配達前に連絡をとり、荷送人さまが指定された決済方法をお伝えします。

さらに疑い深い方のために、クロネコヤマトの公式サイトからも引用しておくとこんな感じ(引用元)。

ご注文からお支払までの流れ

  1. ご利用の通販サイト/カタログでお届け時クレジットカード払い(宅急便コレクト)を選択
  2. ご指定日時の前に配達員より連絡を受け、商品金額などのご確認
  3. お支払と同時に商品をお受取り

少しわかりにくいですが、通販サイトでの購入時に「お届け時クレジットカード払い(宅急便コレクト)」を選択しないとクレジットカード払いが使えないことがわかります。

  • 代金引換(宅急便コレクト)を選択:現金払いのみ
  • お届け時クレジットカード払い(宅急便コレクト)を選択:カード払いも使える

つまりひとことに「代金引換」といっても、クレジットカード払いが使える場合と使えないケースが存在するのですね。

カード決済OKの時に張られていることがあるステッカー

カード決済OKの時に張られていることがあるステッカー

使えるクレジットカード一覧:

では、商品を出荷する側であるお店 or 通販サイトが『代引きでクレジットカード払いOKだよ!』となったら、どのようなクレジットカードが支払いに使えるのでしょうか?

これは日本国内で発行されているクレジットカードの99.9%が使えると思って問題なし(下記はクロネコヤマトのお届け時クレジットカード払いで使えるカードブランド)。

クロネコヤマトではほとんどのクレジットカードが使える

クロネコヤマトではほとんどのクレジットカードが使える

ご覧のようにVisaカード、JCBカード、Mastercard、ダイナースクラブカード、アメリカン・エキスプレス・カードといったクレジットカードが使えるため、むしろ使えないクレジットカードを探すほうが大変でしょう。

楽天カードやイオンカードも使える:

こう書くと、『いやいや、私が保有しているのはVisaとかMastercardとかじゃなくて、楽天カードやイオンカードなんだけど。そういったクレジットカードも佐川急便やクロネコヤマトの代金引換払いで使えるの?』みたいな疑問を持つ方がいるのですが、こちらは心配無用。

なぜなら国内で発行されているクレジットカードの表面には十中八九、下記5つのブランドのどれかが刻印されているためです。

  • Visa
  • JCB
  • MasterCard
  • American Express
  • Diners Club

仮にそれらのロゴがしっかり入っているならどちらの配送業者でも利用可能。わざわざ○○カードが使えるかどうかをヤマトや佐川の営業所に電話確認する必要はありません。

この辺がよくわかっていない方は、国際ブランドを解説したこちらの記事も参考にどうぞ。お手持ちのクレジットカードが使えるかどうかがわかるようになります。

nanacoやWAONも使える:

また、ヤマト運輸は電子マネー決済もほとんど対応済み。

利用するためには事前に「お届け時電子マネー払い」を選択する必要性がありますが、代引き料金をnanacoやWAONでパパッと払いたい方にとっては嬉しいサービスになるのではないでしょうか?

クロネコヤマトで使える電子マネー一覧

クロネコヤマトで使える電子マネー一覧

反面、佐川急便では2020年3月にQUICPay決済の取り扱いを休止したため、現在ではクレジットカードやデビットカードのみに対応(引用元はこちら

e-コレクト®では、現金、クレジットカード、デビットカードでのお支払いに加え、一部地域(お届け先が東京23区および名古屋市内)で電子マネー(QUICPay)による支払いをお取り扱いしてまいりましたが、決済時に使用する端末機の全面リニューアル(2020年4月下旬予定)に伴い、電子マネー(QUICPay)による決済を休止させていただきます。

電子マネー類は一切使えないのでご注意ください。デビットカードの解説はこちらの記事を参考にどうぞ。

リボ払いや分割払いも使える:

あと、気になる方も多いであろう、商品代引き時に使えるクレジットカードの支払い方法は下記表の通り。

比較項目 クロネコヤマト 佐川急便
1回払い 利用可 利用可
分割払い 利用可 利用可
リボ払い 利用可 利用可
ボーナス払い 不可 利用可

公式サイトによるとクロネコヤマト、佐川急便ともにクレジットカードの分割払いやリボ払いは使えますが、ボーナス払いは佐川急便のみの対応となっているようです。

ちょっとお金に困ってしまっているから支払いを先延ばしできると助かる、そんな方は佐川急便指定で商品を配達してもらってください。

下記記事はクロネコヤマトでもボーナス払いが使える方法をまとめた記事です。どうしてもボーナス払いを使いたい場合にどうぞ。

news.cardmics.com

ネット通販から情報漏えいしても補償がある:

商品代引でクレジットカード払いを使いたい方のほとんどが、商品を実際に確かめてから支払いをしたい方か、クレジットカードの不正利用が怖いかのどちらか…ですよね。

仮にその理由が前者であればそのまま代引きを使わざるをえませんが、後者の場合には過度に心配する必要性はなし。

なぜなら日本国内で発行されているクレジットカードには盗難補償が備わっているため、運悪く不正利用されてしまったとしても補償される可能性が高いから(詳細は下記記事参照)。

加えて楽天市場やAmazonには自社通販モールならではの補償制度が備わっている&情報漏えいに対して常に目を光らせているので、問題発生時の対処は早いですよ。

そういった意味でもご安心ください。

よくある質問とその答え:

よくある質問とその答えの画像

細かい理解を深めてもらうために、Q&A形式でよくある質問とその答えも作ってみました。まだまだ代引き時のクレジットカード払いに疑問がある方はどうぞ。

Q.なぜカードが使えない代引きがあるの?

『私はいつでもどこでもクレジットカード払いを使いたいのに、なぜ商品代引でクレジットカードが使えないことがあるんだ!けしからん!』

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この理由は単純で、みなさんがクレジットカードや電子マネーを使うとその分だけ販売元のお店が負担する手数料が増えるため。

  • 代引きで現金払いのみ:
    出荷側は代引き手数料のみを負担すればいい(利益がさほど減らない)
  • 代引きでカード払いOK:
    出荷側は代引き手数料に加え、カード決済手数料も負担しなくてはいけない

それゆえ、荷物を送る側からすると、代引きでクレジットカード払いを使われたら更に手数料負担が増えてしまうので、「現金のみ」の代引きにしか対応していないお店が多いんです。

今後もカード払い禁止の代引きは増えそう:

そして今後も残念ですが、通販サイト同士の競争が激しくなっていく可能性が高いために、代引きでクレジットカードが使えるお店が減ることはあっても、増えることはなさそうな感じ。

  • 現在:代引きでカード払いできる通販サイトは少ない
  • 将来:代引きでカード払いはもっと難しくなる

どうしてもカード払いしたい方は、ネット通販サイトに直接カード番号を打ち込むしかなさそうです。

Q.ネット上でカードが使えるのに代引きはなぜ禁止?

『通販サイトやショッピングモールでは当然のようにクレジットカード払いが使えるのに、なぜ代引きになるとカード払いを禁止してくるの?』

確かにどちらもクレジットカードゆえ、手数料がかかるのは一緒。

そのため、なぜに代引きだけカード払いが使えないのかと憤慨するそのお気持ちはわかりますが、実は代引き&カード払いだと二重に手数料がかかってしまうのがネックなんですよね。

  • ネット上でのカード決済:カード手数料のみ
  • 代引き&カード決済:代引き手数料&カード決済

当然それだけ通販ショップ側の利益が減ってしまうので、多くのお店では代引きは許容していても、代引き&カード払いを禁止する方針を取っているのです(利益幅の大きな大手通販サイトでしか使えない理由はこれ)。

定価販売の商品なら交渉次第:

ちなみに。

これはあくまで交渉次第ではありますが、どこのお店で購入しても商品価格が均一なブランド品を購入する際には、店舗に連絡して「代引き時にクレジットカード払いをOKにしてくれないか?」と相談するのは有効な手段かもしれません。

  • 格安店:交渉しても代引き&カード払い不可
  • 定価販売店:交渉すれば代引き&カード払いOKになるかも

前述のように代引き&カード払いが許容されないのはお店側の取り分が少ないためでしかないので、交渉次第ではOKを出してくれるお店もあることでしょう。

Q.配達員がカード決済機を持ち歩いてないんだけど?

『せっかく代引きでクレジットカード払いが使えるお店を見つけたのに、佐川急便の配達員がカード決済端末を持ち歩いてなくて決済できなかった』

このような事例は結構あるみたいで、私も過去、佐川急便のe-コレクトを利用してクレジットカード決済を利用しようとしたところ、配達員が決済端末を持ち歩いておらずに泣く泣く現金で支払ったことがあります。

ではどうすれば良いのか、これはもう佐川急便の配達員に営業所から持ってきてもらおうようにお願いする他なし。

残念ながらその場で受け取りは難しいですが、その日の遅い時間帯や翌日にはカード払いで決済できるようになるはずなので、少々、お待ちいただければと思います。

  • 配送を待てる場合:配達員に決済端末を持ってきてもらうよう依頼
  • 配送を待てない場合:現金で払ってその場で受け取り

それで万事解決です。

Q.山奥だとカード決済は使えないの?

よほど山奥に住んでいる方でもなければ問題はないかと思いますが、携帯電波の届きにくい地域にお住まいの方は、代引きでクレジットカード決済が使えない可能性あり。

実際、佐川急便の公式サイトにも下記記述があるくらいなので、これはもう諦めてもらうしかありません。

カード決済端末機は携帯電波網を使用しておりますので、山岳部やビルの中など場所によっては電波が届きにくく、カード決済ができない場合がございます。

その際には現金でのお支払いに変更していただく場合がございます。

どうしても使いたいのであれば、ドコモやauに電話をして基地局やホームアンテナを立てるなどの対策をすればOKですが、それだけのためにやる行為としてはちょっと現実的ではないと思われます。

高層ビルや地下店舗も圏外なら使えない:

同様に高層ビルの中にあるオフィスや地下街にあるお店などでも、携帯電波が届かないゆえにクレジットカード決済できない場合あり。

どうやらクロネコヤマトはau回線、佐川急便はドコモ回線を利用しているようなので、頻繁に代引き&クレジットカード決済を使いたい要望があるなら、それらのビルやショッピング街を管理している管理会社に相談ください。

  • クロネコヤマト:au回線でカード決済?
  • 佐川急便:ドコモ回線でカード決済?

それで電波が届きにくい店舗でもクレジットカード決済が使えるようになるはずです。

通信トラブルでクロネコヤマトが決済不能に:

蛇足です。

2022年7月3日前後に発生したKDDIの大規模通信障害時には、クロネコヤマトの代引き決済ができなかったとのこと(引用元)。

7月2日未明から発生している通信障害の影響で、一部地域ではコールセンターにお電話が繋がりにくい、セールスドライバーへのお電話が繋がらない、セールスドライバーからお客さまにお電話ができない、オープン型宅配便ロッカーPUDOを利用した荷物の発送や受取ができない状況が発生しています。

まぁめったに発生する事例ではありませんが、こういったニュースからもクレジットカード決済には携帯電波が必要不可欠なことがわかります。

置き配が使えると通販はもっと便利に:

インターネット上でクレジットカード決済を済ませてしまうメリットとしては、配達物を玄関前に置いていってくれる「置き配」に対応できる点。

これが代引きでの購入となると、都度都度、配達員と対面でお金のやりとりをしなくちゃいけなくなるので、その差は大きいと思われます。

  • ネット上でカード決済:
    置き配が利用可能(配達員との無用な接触を避けられる)
  • 代引きを利用:
    置き配が利用できない(配達員と必ず相対してやりとりする必要がある)

特に最近は新型コロナウィルスの登場によって、人との接触を避けたいご時世。代引きのやりとりすら避けたいなぁ…と思う方は少なくないことでしょう。

ネット決済に挑戦してみよう:

佐川急便の宅配センター画像

ここまで解説してきたように、商品代引をクレジットカード決済するのはなにかと面倒。

そのため、もし代引きを使う理由がネット決済への不安感であるなら、この機会に是非、クレジットカード決済デビューに挑戦してみてください。

下記記事でも紹介しているようにクレジットカードには手厚い補償が用意されているので、仮に不正利用されたとしてもあなたが存在を被る可能性は限りなく低いですよ。

一度試せばもう、代引き&クレジットカード払いには戻れません。

以上、佐川急便やクロネコヤマトの代引きってクレジットカード払いできる?代引商品が届いた時に、VisaカードやJCBカードが使えるか解説…という話題でした。

参考リンク:

この機会にクレジットカードの仕組みをしっかり勉強しておきたい方は下記ページも参考に。ポイントが貯まりやすい、お得な使い方なども紹介していますよ。

news.cardmics.com

PAGE TOP