クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

『カード払いをすると抽選で3億円当たる』という宝くじを作れば、消費はいくらでも喚起できる。但し、借金対策は必須です。

Lottery

日本政府が約28兆円の経済対策をする…そんなニュースが飛び交う今日このごろ。

政府は2日、新たな経済対策を閣議決定した。国の実質的な追加歳出となる「真水」に、地方自治体の財政支出や民間事業への融資も積み上げ、事業規模は28.1兆円とした。2012年の第2次安倍政権発足後で最大の対策規模とし、民需主導の経済成長を目指す。 

個人的にも経済対策をすること自体にはなんの反対もありませんが、問題はその中身で、低所得者層に1万5,000円を配るとか、雇用保険料率を引き下げるなどのアイデアでは、正直、景気を良くする効果は望み薄…ですよね。

説明するまでもなく一時的にお金を配ってもすぐ消えてなくなるだけですし、雇用保険料の軽減も年収300万円のオフィス勤務の方であれば手取りが月250~300円くらい増えるのみ。たぶん収入増に気付くことすら難しいと思います。

  • 低所得者層へバラマキ:一時的な効果しかない
  • 雇用保険料率の引き下げ:小さすぎて効果を感じられない

カード決済を宝くじにするアイデア:

そんな政府による経済対策ですが、個人的にひとつ、一度は日本でも試して欲しいなというものがあります。それがクレジットカード払いを宝くじにしてしまう…というアイデアのこと。

わかりやすく説明しますね。この宝くじは一般的に売られているサマージャンボ宝くじといったものとは違い、「クレジットカード払いを対象とする宝くじ」です。

  • 一般的な宝くじ:くじを購入して参加
  • この宝くじ:カード払いをすると無料で参加(決済番号で抽選)

例えば5,000円以上のクレジットカード払いを1回すると、賞金3億円の宝くじを1枚購入できたことにする…という条件を作れば、多くの方が『宝くじに当たるかも?』という理由でクレジットカード決済を使うように。

結果、デパートやドラッグストア、レストランなどの売上が増え、日本景気全体が押し上げられることになるので、日本政府は実質、宝くじの1等賞金を用意するだけで経済対策をすることが可能になる…というアイデアですね。

デメリットは使いすぎてしまう人が出てくること:

反面、この経済刺激策のデメリットは「クレジットカード払いを使いすぎてしまう方が出てくること」。

お金を持ってもいないのに宝くじ目当てでクレジットカードを使ってしまう方が出てくるだけでなく、使いすぎによりリボ払いや分割払いに頼らざるを得なくなってしまう方も出てくるなど、うまく調整をしないととんでもない落とし穴にハマってしまう可能性もありそうな感じ。

実際、お隣の韓国では同様の宝くじ政策が取られたのですが、現状では個人の借金が膨らんで、かなり困った状態になってしまっている様子(引用はこちらから)。消費喚起のためにぶら下げたエサが大きすぎたゆえの失敗だと言えそうです。

宝くじに当たる!?

もう一つは、宝くじ制度です。クレジットカード利用控えに付けられた番号を対象にして、毎月1回で年間12回、賞金が当たる抽選が実施される制度です。 利用回数が増えれば宝くじが当たる確率が高くなるのですから、少ない金額でも回数を目当てに利用する人が増えるという訳です。抽選会の模様はテレビで放映され大変な盛り上がりを見せたとか…

効果はバツグンで、韓国のクレジットカードの利用率は、世界でもトップクラスになりました。 しかし、「好事魔多し」といいますが、その後は、競争激化を受けての過剰与信による延滞者の増加やクレジットカード会社の業績悪化となりました。

台湾にもあるレシート宝くじ:

台湾でも同様の宝くじが存在。こちらはクレジットカード決済ではなく、現金払いでも店舗からレシートを貰えばそれが宝くじの抽選対象になる…というものです(詳しくはこちらのブログなど)。

これも消費を喚起させるための経済政策として面白いアイデアだなと思いますが、残念ながらクレジットカード払いのように履歴には残りにくい&小額決済を無駄に繰り返されてしまう可能性があるので、個人的にはやはり一定金額以上のカード払いのほうがいいのかなという気がします。後述する脱税対策としても不十分かもしれません。

日本で実施するなら制限を増やした形で:

public lottery

そのため、仮に日本で同じことをやるのであれば、韓国よりも当選賞金を少なめにしたうえで、1回あたりの利用金額を引き上げた形で実施するのが無難(韓国では約1,000円の支払いで1エントリーとなっていた様子)。

例えば5,000円や1万円で1回の抽選とすれば購入対象商品も限られるためにそれほど大きな混乱にもならないので、韓国のように個人債務が膨らんで自己破産者が急増するような結果にはならないことでしょう。

  • 韓国…1回あたり1,000円以上の買い物で抽選対象
  • 日本…1回あたり5,000円以上の買い物で抽選対象

それでも尚、心配であれば、1回払いのみを対象とするとか、VISAデビットカードのみを抽選対象とするなど、個人債務が膨れ上がらない方法のみを抽選の対象とすればOK。

これでも低所得者層に1万5,000円をバラ撒くよりはよほど効果があると思うので、個人的にはこちらを是非、一度は試してみて欲しいなと思います。東京オリンピック開催時までにクレジットカード環境を整える意味でも、価値ある政策になるはずですよ。

以上、『カード払いをすると抽選で3億円当たる』という宝くじを作れば、消費はいくらでも喚起できる。但し、借金対策は必須です…という話題でした。

参考リンク:

尚、この宝くじ政策を導入すれば、政府の税収アップにも繋がる可能性も。

これは現状だと小売店やレストランなどで売上を誤魔化す脱税行為をしているところが少なくないので、クレジットカード払いが普及すればそういった不正を正すことも可能になってくることでしょう。詳しくは下記記事なども参考にどうぞ。 

news.cardmics.com

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