クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

クレジットカードを代理で作るだけの儲け話…には、絶対に乗ってはいけない(名義貸し詐欺)!後日、多額の請求が届くことになります。

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最近、SNSや口コミを中心に広がりつつあると言われている「クレジットカードを代理で作るだけの儲け話」。

だいたい、1枚のクレジットカードを代わりに申し込んでくれたら3万円~6万円くらいの報酬が貰え、場合によっては消費者金融やらの申込とセットで20万円くらい貰える話もあるようですが、言うまでもなくそんな美味い話があるわけありません。100%詐欺なので、絶対にそれらの話に乗らないようにしてください。

いわゆる名義貸し詐欺:

これらのいいアルバイトがある…という儲け話は、俗にいう「名義貸し詐欺(めいぎがしさぎ)」と呼ばれるもの。

仕組みとしては非常にシンプルで、『こちらであとは返済しておくから…』と申込者を信じこませてクレジットカードや消費者金融の口座を申し込ませ、実際には解約や返済などせずに悪用してしまうというなんとも原始的な詐欺…なんですが、今、20代の方を中心に騙される方が後を絶たないようです。

「アルバイト」と称して名義を借りる詐欺が頻発しています。

社会の仕組みについての知識が乏しい若者や学生を中心に被害が拡大している。「カードを作るだけで謝礼が十万-二十万円もらえる仕事だ」と誘われ、消費者金融四社でカードを作ってお金とともに渡し、暗証番号も教えた。(中略)

「借入をしてきてくれたら10万円のアルバイト料を払う」などと言って借り入れたお金とカードを回収し、「返済はこちらでするから大丈夫」もしくは「情報機関のデータは操作できるから借金履歴は残らない」と偽って限度額いっぱいまで借りられてしまいます。

騙しの手口はさまざま:

名義貸し詐欺の騙しの手口は実にさまざま。いくつか代表的な例をあげておきますので、同様の手口で勧誘を受けた場合にはご注意ください。

1.覆面調査の一貫として申し込んで欲しい:

クレジットカード会社社内の人間を語り、覆面調査(モニタリング調査)の一貫としてクレジットカードを申し込んで欲しい…という話を持ちかけるケースです。

そのままクレジットカードが発行できたら、そのカードは「社内で処理しておくので回収させてほしい」といって持って行かれてしまうようですが、カード会社がそのような調査を個別に行うことはありません。相手がスーツを着ていても、名刺を持っていたとしても騙されないようにしてください。

2.取引先との実績がほしい:

今度、クレジットカード会社と取引をはじめることになったんだが、カード会社からその条件として○枚のクレジットカード発行者を集めてこいと言われた。協力してくれないか?という流れです。

クレジットカードを回収される理由は「こちらで解約してくので、預けておいてくれ」という形になるようですが、そんな実績に付き合う義理もありませんし、こちらで解約をしておくと言われても「いやいや、自分で解約するんで安心してください」と突っぱねましょう。

3.いいアルバイトがある:

最後はとりあえず内容うんぬんではなく、お金で釣るケース。

『2枚カードを作ってきてくれたら10万円やるから、作ってこい。返済はこちらでやるから。』というストレートすぎるものなのですが、こういう場合でも大金に目がくらんだ学生などは騙されてしまうようです。お金を支払う条件としてのカード回収があるのでしょう。

カードを騙し取られた後はどうなるのか?

クレジットカードや消費者金融の口座を騙し取られた後は単純ですね。カード利用限度額目一杯まで買い物で使われて即終了です。

被害者がその理由に気付くのはカード会社からの督促状や督促電話が届く2ヶ月後~3ヶ月後なので、詐欺に騙されたということがわかったことにはもう手遅れになっている場合がほとんど。

気になる返済義務は状況次第ですが、本人名義のクレジットカードを他人に渡してしまっている時点で被害者にも責任があるので、そのほとんどで被害額を全額負担しなくてはいけない可能性が高いでしょう。

友人もいつの間にか騙す側になる仕組み:

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ちなみになぜ、こんな名義貸し詐欺のような単純な詐欺が流行しているのかというと、どうやらその背景には「紹介料」が密接に関わっている模様。

要するに『他にも協力してくれそうな友達がいたら、1名紹介につき3万円あげるけどどう?』というインセンティブをつけているために、FacebookやLINEといったSNSで詐欺が広まっているようなんです。

  • 知らない人から話を持ちかけられる:騙されない
  • 友人から話を持ちかけられる:騙されてしまう

ただ言うまでもなく、結果的に詐欺に加担することになってしまえば紹介者も立派な共犯者。良かれと思って友人を紹介したとしても、刑事罰を受ける対象にもなってしまうので、同様の「儲け話」が回ってきたとしても絶対に周りに拡散しないようにしてください。お願いします。

追記:良い事例があったので引用

追記です。

世の中的にはクレジットカードの代理作成よりも、消費者金融の口座開設をさせる詐欺のほうが多いみたいですね。いくつか事例を見つけたので、注意喚起の意味もこめて引用しておきます*1

昨年初夏頃、高校の同級生からカードを作って簡単にお金が入る話があると電話があって話を聞いた。同級生と別の男性と話をして、その男性の指示通りに収入等を入力し、無人契約機で限度額100万円のカードを作った。作ったカードはすぐにその男性に渡し、5万円もらった。その男性からは「カードはすぐに解約する。手続きに約1か月かかる」と言われた。

その後、その男性から直接連絡があり、別の消費者金融でカードを作って渡し、5万円もらった。前のカードはもう解約が済んだと言われた。誰か紹介してほしい、お礼はすると言われて同級生を数人紹介した。そのうち、数人がカードを作った。

今、男性と連絡が取れなくなり、カード会社から督促があっている。 

同様の事例ですがこちらも引用しておきます。自分名義ではなく父名義で消費者金融口座を契約している時点で、おかしいとは思わなかったんでしょうか…。 

昨年の2月、高校の先輩から「いいアルバイトがある」と呼び出された。友人とともに呼び出された場所に行ったところ、先輩のほかに男性がいた。その男性は消費者金融の代理店の仕事をしていると話した。

そのまま一緒に無人契約機まで連れて行かれ、男性が用意した給与明細や勤務先などの情報を入力し、父の名前でカードを作り、現金でアルバイト代5万円を受け取った。友人も同様にカードを作らされ、カードはその男性が受け取ったらしい。

先月末に消費者金融から督促状が来て、そこで初めて150万円の借金をしていること、友人も50万円くらいの借金をさせられていたことが分かった。

総じて言えるのは、友人や先輩からの紹介であること、そしていいアルバイトがあるといって呼び出されるのが常態化しているようです。加えて先輩という「断りにくい相手からの誘い」だからこそ、言われるがままに申し込んでしまう方も多いのでしょうね。

うーん、誘われると断れない方も多そうなので、名義貸し詐欺は難しい社会問題だなと思います。

以上、クレジットカードを代理で作るだけの儲け話…には、絶対に乗ってはいけない!後日、多額の返済を求める請求が届くことになります…という注意喚起でした。特に横の繋がりが強い20代の方、学生の方はご注意ください。繰り返しにはなりますが世の中、そんなにも美味い話が転がっているわけはありませんよ。

参考リンク:

クレジットカードや消費者金融の知識が乏しいからこそ、詐欺に狙われる…ということもあります。学生の方でまだクレジットカードの仕組みを理解していないという方は、下記記事などもあわせてお読みください。

cards.hateblo.jp 

*1:やはりクレジットカードを「悪用」するのは様々なセキュリティ対策が講じられているために難しいですが、消費者金融のキャッシングであれば上限目一杯までカンタンに借りることが出来るために使い勝手がいいんでしょうね。現金化の手間も省ける意味でも詐欺はそちらを狙うのだと思います。

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