クレジットカードの読みもの

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クレジットカードの利用歴から、病気になりやすい人を探す試み!ビックデータの活用で、病気の前兆を見つけることは可能なのか?

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アメリカのノースカロライナ州とサウスカロライナ州の主要医療センターである『Carolinas HealthCare』が、クレジットカードの利用歴から病気になりやすい人を探す試みを近々、始めるかもしれない…という話題がGIGAZINEにありました。

ここの研究機関のひとつでは、人が病気になる前に医者が何かしらの対策を行えるようにするために、約200万人の消費者データを集めて病気になりそうな人をつきとめるためのアルゴリズムを設計・開発しています。 

ビックデータで病気を探す:

要するにビックデータを活用して、クレジットカード利用歴から病気になりやすい人の兆候を見つけ出そう…という試みのこと。

実際、このCarolinas HealthCareでは情報業者から購買情報を購入し、すでに研究をスタートさせているようです。 なんだか面白そうだなという気がしませんか?

現在Carolinas HealthCare Systemでは、クレジットカードの購入履歴データと独自の予測モデルを活用して、患者の危険スコアを導き出しています。そしてここ2年間は、危険スコアを何度も医者やナースたちに配布し、危険度の高い患者にコンタクトをとって病気になる前に診療を受けるよう勧めてきたそうです。

ビッグデータを活用して個々の住民の健康状態まで導き出せる予測モデルを作ることがこの計画の目標地点だ、と言うのはCarolinas HealthCareにて解析論と治療結果分析部門のチーフ・オフィサーを務めるMichael Dulin氏。彼は、「例えばぜんそくの患者がいるならば、患者のぜんそく薬購入履歴やたばこの購入履歴、さらにどれくらい高い花粉数の地域に住んでいるかを考慮し、緊急処置が必要になる確率がどのくらいかを評価してくれるようなシステムを目指している」と、システムの最終的な形態も明かしています。

実現はちょっとむずかしい?

尚、記事中でも触られていますが、この試みをするためには病院側がクレジットカード会社と提携して、患者となりうる人たちの利用履歴を分析する必要あり。

いくら地元密着の医療センターだからといって、自分の個人情報がそこで分析されることには抵抗があるという方も多いですよね。実際、私ならちょっと嫌です…。

但し、こういった実験を病院ではなく、クレジットカード会社自体が行うことは理論上可能だと思います。

たとえば『利用履歴から病気がわかるかもしれないクレジットカード』といった名目で利用者を集めて分析してみるのも面白そうな感じ。消費者側の承諾があった上で行うのなら、なんの問題もないと思います。

利用場所と日時くらいじゃちょっと:

…とはいえ、カード会社はスーパーマーケットで購入した品目まですべて把握しているわけではありません。現状でカード会社で把握しているのは所詮、どこにあるお店でいくらのカード利用をしたかどうか…くらいです。

  • 間違い:カード会社はどの野菜や果物を買ったのかまでわかる
  • 正解:カード会社はどこでいつ、いくらの買い物をしたかまでしかわからない

これで病気までわかるのであれば、誰も苦労はしないかも(タバコ店で買い物をしていても、タバコを買ったとは限らない…ということ)。

マクドナルドやケンタッキーといったファーストフード店にいく回数が多いとか、フィットネスジムに通っていないとか、そういった情報くらいでどこまでの分析が出来るのか、やや疑問です。

利用歴でなにかを見つける試みは増えそう:

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以上、クレジットカードの利用歴から、病気になりやすい人を探す試み!ビックデータの活用で、病気の前兆を見つけることは可能なのか…という話題でした。

今後もクレジットカードの利用歴(というか、実生活の買い物履歴ですよね)を利用した試みは広がっていくかと思います。パソコンを購入している消費者にはIT系の情報を届け、スーパーでしか買い物をしない利用者にはお得な節約情報を届ける。そんな世界がもうしっかりと始まっているのですね。

参考リンク:

こういった試みによる結果なのか、最近ではクレジットカード会社名義で「無料の生命保険(フリーケアプログラム)に入りませんか?」といったダイレクトメールが多く届くようになりました。

年齢や性別等で送りつけているのか、それとも会員全員に送っているのかはわかりませんが、こういう広告に使われるケースも今後は増えていくのでしょう。

news.cardmics.com

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