現在、有名はてなブロガーであるヒトデ氏の記事が話題沸騰中。
個人的にもこの中身について賛同する部分が多かったので、今回は「熱意と検索順位」についての持論を書いてみたいと思います。主にブロガー向けの記事ではありますが、興味がある方は是非、読んでみてくださいね。
熱意のある文章は強い:
以前、私は下記のような記事を書いたことがあります。
これについて多くの方から賛同を頂いた反面、人によっては「長いだけの文章で検索上位表示させるのは無理」というコメントも頂くなど、まぁ賛否両論な記事になったわけです。
しかし、今思うとこの記事にはちょっとだけ説明が足りなかった。それが冒頭に書かせていただいたような「熱意」であると考えています。要するに熱意のある長文を書けばGoogle検索で上位表示することはカンタン…ということですね。
- ただ長いだけの記事:検索上位できるか微妙
- 熱意のある長文記事:検索上位できる可能性大
この説明を省略して「長文を書けば上位表示できる」と書いてしまったからこそ、賛否両論があったのですね(ランサーズかなにかで長文を募集して公開すれば上位表示できるみたいに感じてしまった方も多いようです)。
熱意の価値をわかっていない人は多い:
有名アフィリエイターの「クロネコ屋」さんも同じようなことを書いています。彼は年収1億円アフィリエイターなので、かなり説得力がある言葉です。
クラウドワークスのタスク記事一覧を見てると、クソ案件ばかりで安心する。こんなクソ単価で集まるクソ文章がGoogleに評価されると思っているのだろうか?文章力を舐めるなって話。
— クロネコ屋@アフィリエイター (@NINJAkusokuso) 2016年10月7日
今後、Googleは『人間が書いてる文章』『魅力的な文章』を優先させてくると思う。無機質で読みにくい長文キュレーションやAIが書いた文章で検索汚染させないための対策を打ってくるだろう。その流れで量産ライター記事も消滅すると思う。
— クロネコ屋@アフィリエイター (@NINJAkusokuso) 2016年9月28日
確かに1,000文字500円…とかで募集する文章には熱意のカケラもないので、それをいくら集めたとしても価値はなし。むしろ昨今のSEO対策ではサイト全体の価値を下げてしまうことにもなりかねません。
私も過去に挑戦したことあり:
そんな私も実は過去、20人くらいのライターさんを抱えて記事を書いてもらい、それを公開する形でビジネスにならないかを試したことがありますが、正直、成果はというと微妙な感じでした。
一応、ライター達へ払った以上のお金は儲かりましたが、読んでいてつまらない記事が多かったり、間違いを修正する作業のほうに辟易してしまい、結局は「自分ひとりで文章を書くこと」のほうに舵を切った形となります(その結果としてこの「クレジットカードの読みもの」が出来ました)。
ちなみに未だにそのビジネスは超優秀な1名のライターさんによって維持&成長が出来ていますが、それもそのライターさんが「読者の側にたった熱意のある文章を書ける」方だったからこそ。そんな方に出会うことが出来ていなかったら、ビジネス自体が消滅してしまっていたことでしょう。ほんと感謝の言葉しかありません。
口コミを集めたこともあった過去:
ついでにいうとクレジットカード関連の口コミを500円くらいで集めまくった時もありました。
この時は1,000人くらいの方から口コミを集めてサイト化させてみたんですが、結果はボチボチ程度…。収支がプラスになったかどうか微妙なラインだったなので、自分の人件費分だけ赤字になってしまったことでしょう。もう二度とやりません(現在だと更にやりにくくなっていて、大幅な赤字確実です)。
ヒトデ氏が検索に強い理由:
冒頭の話に戻ります。
有名はてなブロガーのヒトデ氏が、なぜここまで強いブログを作ることが出来たのかといえば、それは自分の言葉でしっかりと熱い文章を書くことが出来ているため。これに尽きると思います。
反対に文字数だけを増やそうとしている「量産型ライター」の記事にはその熱意もなければ、文章の先に読み手がいることもわかっていないものが多い。結果、いくら体裁だけは整っていたとしても読んでいてつまらなかったり、途中で読むのをやめたくなるような記事が多くなってしまうのは仕方ないことなのです。
Googleが評価する記事は単純:
ではなぜ、熱意がある文章のほうが検索順位が上になりやすいのか?これは単純ですね。
Googleという検索エンジンでは読まれる記事を上位表示させ、誰も読まないとかすぐに読むを止められてしまうような価値のない文章を下位に引き下げるアルゴリズム(検索の仕組みのようなもの)を採用しているからです。
- 多くの方がしっかり読む記事:検索順位が徐々にあがっていく
- 多くの方が読むをやめてしまう記事:検索順位が徐々に下がっていく
これは仮にいくらサテライトサイト等から被リンクを集めたりしても、「読む価値のない記事(熱量の少ない記事)」では上位表示は無理だということ。ちょっと前であればそれでも上位表示が可能な時もありましたが、現在では文章の向こう側には読み手がいることを理解していないと検索エンジンに評価してもらうことは出来ません。
- 昔:価値のない文章でもSEO対策次第で上位表示できた
- 現在:読む価値のある文章じゃないと上位表示は無理
クロネコ屋さんの言葉を借りるなら、『文章力を舐めるな!』ということです。
当サイトが検索で評価されてる理由も同じ:
最後に、当サイト「クレジットカードの読みもの」が検索エンジンから評価していただいている理由もまったく同じですね。
私は私の言葉で私の意見を、読み手に対して熱い気持ちをもって書いているため。ただ単に長いだけの文章は書きませんし、結果的に文章が長くなってしまった時にはそこに熱意もちゃんとあると自負しています。だからこそ検索に強いのです(現状のアクセス数については下記記事を参照)。
まぁそれに気付くまでにはちょっと時間がかかったために、過去、ランサーズ等で1,000文字の記事を1,000円で…なんてことをやってしまったわけですが、今後はライターを新規で雇う予定もないので、引き続き、自分ひとりで書いた記事のみでサイト運営をしていこうと思っています。更新数は限られてしまいますが、大手サイトに負けない熱意で、記事を書き続けていきたいものですね。頑張ります!
追記:熱意をGoogleが数値化しているわけではい
なんかうまく説明が出来なかったのかもしれませんが、Googleが熱意を評価しているのではなく、熱意のある文章はしっかり読まれる傾向にある(=離脱率が低い、滞在時間が長いなど)ために、結果的にGoogleで検索上位表示される…ということです。アルゴリズムで熱意を判別しているわけではありません。
- 熱意のある記事を書く
- その記事を最後までしっかり読む人が増える(離脱率が低く、滞在時間が長い)
- Googleがその記事の検索順位をあげる
これがランサーズなりクラウドワークスなりで募集した記事では無いというだけの話ですね。結果、読む価値がなかったり、読んでいてつまらない熱意のない記事だと、離脱率が高く滞在時間が短いので、Googleでは上位表示されないことになります。
見ている場所にもよる:
あと、キュレーションサイトが上位席巻しているとか、量産化記事が上位を占拠している…という意見もちらほらありますが、こちらは「見ているところの違い」によるもの。
私が見ている最激戦ワードの世界だと、今や量産化記事やまとめただけのキュレーションサイトが上位表示される状況にはありません。また、昨今のGoogleアップデートにおいて、キュレーションメディアの検索評価は落とされつつあるので、今後、激戦キーワードではないところでも熱意ある記事が評価されていく可能性は高いと思います。
以上、1文字○円で書いてもらった記事をGoogleが評価しない理由。今や熱意のある文章を書けることが、最強のSEO対策になりつつあります…という話題でした。
参考リンク:
私が過去に書いたブログ論については下記記事を参考に。ブログのアクセスアップ術からマネタイズ方法までを幅広く紹介しています。もちろん無料です。