クレジットカードの読みもの

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アフィリエイターの法人成りは節税になるのか…その後について。結局、個人事業主のままのほうが有利だという結論になりそうです。

IRS 1040 Tax Form Being Filled Out

お陰様でこのサイト「クレジットカードの読みもの」経由での売上が増えてきたため、法人成り(個人事業を株式会社や合同会社化すること)をするべきかどうかで悩みに悩んだこの1年。

下記記事でも書いた通り、1人ビジネスであるアフィリエイターが法人成りすることにはメリットもあればデメリットもある状況…なんですが、更にあれから半年が経過した現在の、私の考えを今回は記事にしてみたいと思います(まずは是非、下記記事から先にお読みください)。

個人事業主のままでいるほうが有利かも:

まず結論から先にいうと、1人ビジネスで生計を立てているアフィリエイターは、法人成りするメリットが無い可能性が高いという考えに至りました。

これ、個人的に私が法人成りする最大のメリットは、前述の記事内でも書いた通り「消費税が最大1年半~2年程度、免税される」だと思っていたんです。数字にすると8%が免税になるので、5,000万円の利益が出ているなら単純計算で400万円ほど、手元に残る計算になるだろうと考えていたのですね。

損金算入出来ていたことを忘れていた:

しかし、よくよく考えてみるとこの400万円は「税金がその分だけ減る金額」ではなく「利益がその分、増える」というだけ…。つまり言い換えると400万円は税免除ではなく、400万円分だけ課税対象が増えるってことなんです。

  • 間違い:税金が400万円減る
  • 正解:払わなかった400万円分だけ税金が増える

結果、いくら消費税が免税になってもこの400万円にはしっかりと所得税や法人税がかかってきます。個人事業でいえば所得税+住民税で50%もの税金がかかることになるので、法人成りするメリットは400万円ではなく200万円…というのが正解かもしれません(消費税の免税は8%ではなく4%と考えるほうが近い)*1

4%の節税効果のために経費処理を煩雑化すべきか?

ではその4%の節税効果のために、法人成りすることで発生する経理処理の複雑化や、税理士の依頼費用、社会保険等の手続きうんぬんといった作業をすべきかというと、結構微妙な感じ。

しかも前述のように消費税が免税になるのはうまくやっても最大2年間。それ以降は個人事業主を営んでいた時同様に満額、課税対象となってしまうわけですから、あまり旨味があるとは言えないんですよね。

  • 最初の2年(最大):税金が4%程度減る
  • その後:税率は個人事業主時とほぼ同じ*2

だったら面倒な法人成りなどせずに、自分1人で全ての経理作業&確定申告が出来る個人事業主のほうが楽なのではないかと思うのです。

1人ビジネスである欠点も:

Calculating Taxes Up And Down

更に私が1人ビジネスである…というのも大きなデメリットだなと考えている最近。

理由は単純で、例えば法人成りした後の銀行口座開設から登記の細かい変更、年末調整などなどを1人でこなさなくちゃいけないため、法人成りをすると、本業以外の時間を取られることが増える可能性が高いためです。

  • 1人ビジネス:細かい事務手続きも自分でやる
  • 社員を雇用している:細かい作業は社員に任せられる

まぁ税理士さんや司法書士さんなどに各種作業は丸投げすることも出来ますが、丸投げだって別に作業がゼロになるわけではなく、委任状に名前を書いて捺印したり、なんだかんだで決算書の確認をするための時間が必要だったり、税務調査の際には事前打ち合わせをしなくちゃいけなかったりとやることが増えるのは一緒。

だったら1人ですべてを見ることが出来、作業も簡素化されている個人事業主のままのほうが、本業にかける時間が維持できるメリットを考えると有利なんじゃないかなという結論に至りました。

やはり仕事に集中できなくなるくらいなら、ほんの数%、税金が高くなっても個人事業主のままでいるほうにメリットがあると私は思っています(本業に時間を回せばその分だけ収入が増える)。

税理士の先生方、ありがとうございました:

最後に、こういう結論にはなりましたが、いろいろと相談に乗ってくださった税理士の先生方には感謝の言葉しかありません。ほんとうにありがとうございました。

また法人税率が20%程度になったり、消費税が15%くらいになって免税期間が2年ある…といった場合には法人成りを考えることもあるかもしれませんが、とりあえず現状の所得税+住民税の税率が維持されて、ふるさと納税が使える状況があるなら、このままで納得して納税をし続けたいと思っています。

以上、アフィリエイターの法人成りは節税になるのか…その後について。結局、個人事業主のままのほうが有利だという結論になりそうです…という雑談でした。

参考リンク:

私が法人成りをすべきかどうか悩んでいた時に読んだ本は下記記事を参考に。私の場合は1人ビジネス+アフィリエイトという特異なビジネスモデルでの事業なのでこういう結論に至りましたが、社員を雇用している方や法人にお金を残して子供に継がせたい…と考えている方なら、法人成りのメリットは大いにあると思いますよ。

cards.hateblo.jp

*1:更に細かく言うと、消費税が免税になった分だけ課税対象が増えるので、翌年の消費税納税額が増える…というデメリットもあります。そう考えると4%どころかそれ以下の節税効果しかありません。

*2:法人成りをして出た利益すべてを、役員報酬として私に支払った場合の話。「いやいや、法人税を納めて会社に利益をうんぬん…」って話は、冒頭の過去記事のほうをご覧ください。結局、会社に残したお金をその後、個人名義にしようとしたら、法人税を払っても節税メリットはありません(法人税を払った後の金額に、今度は所得税や配当課税がかかってくるため)。

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